小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月22日

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蒼月「あのさー 鏡子ちゃん」

鏡子「はいはい。なんですか?」ドロンッ



蒼月「十二単って暖かい?」

鏡子「着るつもりですか?」



千様「ちょっとー 蒼月君が色々ヤバイわよー」

挿音「今日気温ひっくいからなあ
いっそ鉄で出来た部屋かなんか作って熱するか?

蒼月「それ外国の拷問器具だよね?」



彬羽「ファラリスの・・ アレか」ボソッ

白「なんだそれ」

家康「あんま説明したくないね」ふっ




鏡子「えーっと。 実際着た事ある身からするとですね

十二単は暖かい以前に重いです
まともに動けないので 普段から着るものでも無いですよ?」

蒼月「あれ? 暖かくて格好いいかなと思ったのに」ちえー

鏡子「普通に綿入れでも着た方が早いですねえ」

蒼月「うーん。」悩。




千様「さすが平安幽霊
体験談に説得力あるわあ」感心っ

シロ「あやつ相手にまともに返事出来るのが凄いな」



粋「そう言えば 前に兄貴の手伝いで花街に出張した時よ

花魁ってすっげえ重いの来て道中してるって聞いたよな?」

白「そうだっけ?」せんべいぼりぼり

粋「Σ清清しい程興味ゼロ!!」


家康「仕事柄きれいなお姉さんに慣れてるからねえ」

蒼月「羨ましいな。」ちぇー



彬羽「確か 花魁道中の衣装は数十キロ だったか?
米俵しょって歩いてるようなもんだと聞いたことがあるような」

粋「うっわ イメージがっ」

蒼月「あれだね。
優雅な水鳥は水の中でめちゃ必死に足動かしてるって奴か」ふむ。


鏡子「花魁って人の事は解りませんが
きっちりした着物は結構重いんですよ
それが何枚もとなると大変です

着物何枚も着込んで動き回るのなんて もはや修行ですよ」真顔。

蒼月「ごめんなさい もういいです。イメージガンっガン崩れる崩れるっ」



鏡子「解って頂けたなら幸いです。」にっこり



白「正論で何も言えなくするタイプだな」うーん。

粋「兄貴が一番勝てないタイプだよなあ」


白「バカラスなら口喧嘩でも勝てるんだけどな」

彬羽「黙れ 屁理屈野郎。」


家康「ボキャブラリーの差があるのになんで負けるのお前。」



蒼月「けどさ。

着物復数枚がそんな重いんならアレはどうなるの?」

千様「ん?なになに?」






魄哉「あーもう! また1枚足りない!!
こっちの資料何処ですかっ!」書類どっこいしょおっ!



蒼月「坊主の正装ってめっちゃ着込んでるよね?
てか 裾とか踏まないの?あれ」



千様「あいつの場合は忙しさが重さ凌駕してんのよ」





鏡子「あのー。静電気で袈裟にへばりついてるソレでは?」

魄哉「Σはっ!!」べりっ


挿音「あーもう 家の中じゃ坊主の格好やめろや
見るからに重苦しいし鬱陶しいんだよ」

魄哉「これ来てないとお仕事スイッチ入らないんですよっ!?」




白「夜になると足腰痛いって言ってるの このせいじゃないのかな?」

粋「あー かもなあ。」



魄哉「確かに動きにくいですが、暖かいですし」むう

蒼月「へえ。」きらーん



家康「いや お前だけは絶対着ちゃダメ
生臭さの化身でしょ」

蒼月「そりゃ蛇だし」しれっ


彬羽「あるゆる意味で生臭えな。」うん。






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