小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月21日

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彬羽「どうしたもんか・・。」うろうろ




白「店先でなにやってるんだ 恥ずかしいぞ。
でかいくて目立つ 黒い不審者」

彬羽「いきなり生えるな 白いチビ。」




白「煩い でかぶつ。」

ごすっごすっ


彬羽「Σ手前ええ!スネばっか狙うなっ!!」

白「街中だからこれくらいで勘弁してやる」蹴り蹴りっ



粋「二人ともこれ以上ねえくらい恥ずかしいっての。」きっぱり







白「で、なんだ?人形屋で


あ。」ぴく。


彬羽「そういう事だ」



白「雛人形はなんかの花が差く頃だぞ?早とちりか
今は冬だから違う」どやっ

彬羽「桃の節句な。
知らねえ癖にドヤるな。」



白「一二三の雛人形じゃないのか?」はて。

彬羽「馬鹿か手前
雛人形はしまい忘れると行き遅れる呪いの人形だぞ

そんなもん・・・・」

白「ふーん。そうなのか」ふむふむ。




粋(二人してしまうの妨害する未来が見える。) うわあ



白「で、それならなんだ?
人形でも欲しいとかねだられたのか?」

彬羽「いや、なんだかんだで年末だからな

正月の事を考えたらだ

白「まだ11月な。」



彬羽「正月→新年子供の遊び→羽根つき

という事に気がついたと言うことだ」真顔。

白「やっぱ一二三のなんだな。」納得。



粋「ちょっと待てよ
こんなゴテゴテ飾りついてるのでどうやって羽根つきなんて」見本ガン見っ

彬羽「それは実際使う用じゃねえ 飾る方だ。

そんなでかいもん子供が振り回せるか」


白「一二三なら余裕だろ」

彬羽「だったな。」ふむ





粋「なんか知らねえけど 漫才してねえで中入れよ
通行人の視線が痛いっ」きょろっ


彬羽「Σあ。いやそれがな」



白「安心しろ。金ならある」きらーん。

彬羽 「ムカつくな手前。」



白「伊達に役者やってないぞ

たのもー。」がららっ

彬羽「店に入る時はそうじゃねえ」ため息。



粋「あーもう、とっとと行った行った」しっしっ


白「ん?お前は入らないのか?」

粋「あーその。
人形とかわかんねえからいいや」


白「ふーん。

そうか。そこの日本人形が怖いんだな。」

粋「違う違 Σうっおおお!何こいつマジでこわあっ!!」ひいいっ



白「多分動くからな」ぼそ。

粋「Σさらっと爆弾発言!いやいやそんなのがなんでこんな並ん

ちょっ!」


入り口ぴしゃん。





粋「Σ閉め出しっ!!


はー でもいいか

過保護2匹のノリついてけねえし 」人形から離れっ








石燕「おや。いい呪いの人形っすねえ」

粋「うわー 触れたくねえのに。」







石燕「これは ほうほうほうほう」くわっ

粋「あの んな開眼して見るレベル?それ」びくびく






石燕「すんませーん! 表に飾ってるリアルな日本人形くーださーい」

粋「Σ洒落になんねえええ!!!」ひいいっ








間。






一二三「報告だ報告だあっ!!

同じ歳くらいのお友達出来ただよっ!」うきうきっ




白「へー。 良かったな」

彬羽「ん?この辺に同じくらいのガキなんかいたか?」


一二三「住んでる所知らねえけど この辺みたいだぞ?
変わった子でぜんっぜん喋んねえけども。」







粋(まさかまさかまさかまさかーーーッ!!)心臓ばくばくばくっ






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