小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月28日

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【割烹 春一】

粋「よいこらしょっ」どさっ

朱禅「お?何だ何の荷物だ?」

粋「10月末だかんなー
兄貴の差し入れにハロウィン菓子が凄え来るんだよ」ふう。


庵「なるほど。芸能人あるあるか」


粋「まずは持って帰って変な薬混入されてないかのチェックからだ」真顔

庵「Σうっわ。一気に世知辛いっ」

ひな「芸能人あるあるですねえ」




粋「小太郎が匂いで解るから助かるけどよー
毎度この量は鼻おかしくなるってボヤいてんよ」



がららっ

白「何混入されててもどうせ死なないけどな」

粋「Σ論理的に問題あんだろ!
つか嫌だろ!!」

ひな「登場するなり生きるか死ぬかの二元論ですか。」


白「皆細かいな」むう。

シロ「己が適当過ぎるのだ!」


ひな「あらシロさんもご一緒ですか。珍しい」

シロ「使いに出ておったらそこで捕まった。」ため息。


朱禅「成る程 それでバラバラだったのかよ」

粋「いんや。俺は普通に荷物持ちだから早く着きたかっただけな
見習いだし」ふっ

白「嫌なら早く一人前になれ。このままじゃずっと下僕だぞ」

粋「Σぐ!」



ひな「粋さんの場合 役者として一人前になっても 兄弟という点でずっと下僕のような」

シロ「間違っておらんが言わんでやってくれ。」





白「そうか、 そう言えばハロウィンか。」じーっ

シロ「ん?なんだ?」



白「確か子供が仮装して近所をまわって悪い子はいねがーとプレゼントを置いて菓子を強奪してみこしに乗って逃げる

粋「色々混ざってる上に最後のワケわかんねえよ」




彬羽「単純に子供が菓子を貰う日。でいい。」

一同(Σ見かねて厨房放棄してきた!!)


白「成る程。やっぱ子供が主役か」ふむ

シロ「Σそこで俺を見るな!」


白「で、菓子貰う時は仮装するんだよな?」

彬羽「本場ではな。
いや待て、本来本場はケルトの祭だから仮装はしても菓子は関係あったか
ちょっと待て、ド忘れした調べてく
粋「適当でよくね?」


白「えっと。とりあえず子供が仮装して菓子貰う日だな?」

庵「うんまあだいたい合ってる
最近じゃ大人も仮装して馬鹿騒ぎするけどね」

ひな「あー。今年も浮かれた馬鹿出るんでしょうねえ」

粋「え。ちょっと なんか空気が怖くね?」




朱禅「飲食店にとっちゃ年末より戦なんだよ」くわっ

ひな「彬羽さん。ハロウィンは多少はしゃいでオッケーですからねー
無礼なお客様には『おもてなし』お願いしますね」

彬羽「Σこら待て何をさせる気だ!!」




ひな「・・・・・・・・イベント?」


庵「まあ場合によっちゃ叩き出さないと行けないのも居るだろね」ふっ

白「いつも以上にか。」

粋「ハロウィンこっええ」






シロ「おい。先に言っておくが仮装などせんからな!
そして子供ではないっ!」

白「お前元服もまだだろ。
ほら未成年 子供だ」

シロ「Σう!」

粋「よりによって兄貴に論破されんなよ」


シロ「ぜぜぜ全員強制参加ではなかろうが!!
未成年といえどそのくらいの自由はあろうっ」



白「出来るなら子供の内に出来るイベントは出てた方がいいぞ
大人になってからやったとしても ただのどんちゃん騒ぎになるからな。」

シロ「Σお前が言うと説得力が有りすぎるだろ!!」



庵「あー。ちっさい頃はイベントどころじゃ無かったんだっけ」

ひな「野良てか野生だったらしいですからねえ」






粋「今回は多分からかわれてねえぞ?
親心みたいなもんだろ」

シロ「・・いや それでもな。
仮装は少し」むう


ひな「ほら、こんなカボチャのランタン持つだけでもいいんですよ?」かぼちゃ

シロ「Σたいっがい恥ずかしいわ!!
なぜ有るんだ!!」


朱禅「あ、いいカボチャがあったもんでつい」

白「お前もなんだかんだ浮かれてるのか」




彬羽「カボチャが問題あるなら これでどうだ?」

シロ「ん?なんだこれは」



彬羽「ハロウィンの本場ケルトの場合 カボチャの提灯の代わりにホオズキを持つらしい」

シロ「おい、ジャンルが一気に変わったぞ」


白「絶対調べてきただろ」

庵「てか 何でどう調べたら出てくんの?」




粋「えーと。

まあカボチャよりは自然じゃね?」

シロ「自然ではあるが もはやハロウィンなのか何なのか
間違ってないはずなのに何か不安なのだが」うーん。





白「妖怪 ホオズキ小僧。」ボソッ

シロ「よし。不参加で」


朱禅「Σこらこら思っても言うな!!」



白「ちっさい事気にするな
ますます縮むぞ」しれっ

シロ「Σお前絶対遊んどるだろ! またからかっておっただろ!!」ぶちーん



庵「どうどう。」


ひな「もうこの際ホオズキ小僧でもよくありません?
要はモンスターの仮装 日本でいう妖怪ですし」

シロ「すまん。ホオズキ小僧を定着させんでくれ」



朱禅「つか最大の難関は
それで『トリックオアトリート!』とか叫んでその辺練り歩くって奴だよな」


シロ「よし、不参加。」

白「こらホオズキ捨てるな ホオズキ小僧。」




ひな「・・・思ったんだけど

ハロウィンは夜の営業休んで
昼間のみ店の前で御菓子配りでもしない?」

朱禅「あー。だな

日本のガキにゃハロウィン敷居が高いしなあ」



庵「あ。その間保護者にはカボチャ料理とか」

朱禅「Σお!それいいな!」おおっ

彬羽「カボチャ発注今からか!?」

ひな「確か挿音さんの畑で今年は沢山採れたと」きらーん。
彬羽「Σなんで知ってるんだ!」





ひな「という事で 30日 飴配りに粋さんお借り出来ます?」

白「いいぞ。」あっさり

粋「Σ本人の意思は!?」

白「頑張れ下僕。


良かったなホオズキ小僧。
これならお前も参加出来るぞ」

シロ「いやあの
そもそもこれ ホオズキ持たねばいかんのか?」



一同「今更何を!!」くわっ

シロ「Σ何か分からんが これで催し楽しいのか!?」


白「イベントなんてこんなもんだ。」うんうん






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