小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月21日

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シロ「小太郎どうした?」


小太郎「んー。 なんか小さくて茶色いカナブンみたいなのがいる」じーっ

シロ「おい、それはゴキ「いやもっと小さい奴だ。」わおんっ





彬羽「シバンムシだな 」

シロ「おい、眉間の皺が凄いぞ」


彬羽「どこから沸いて来たんだこいつ

家主が潔癖症だからそうそう住み着くとは思えねえんだが」怪訝っ

小太郎「厄介な虫なのか?」わおんっ




彬羽「小麦粉、米、その他乾物と食物意外なら畳から本まで食らうとんでもない虫だ。」

シロ「念のため聞くのだが。それは妖怪の分類ではないのか?」


彬羽「虫を舐めるな
芋虫はサナギになった時に一度中でドロドロに溶けて蝶の形になるのを知らねえのか」

小太郎「Σうっそ!こわあっ!」

シロ「すまん 豆知識は後で聞く。

先ほど本、つまり紙も食らうと言っておったな?」


小太郎・彬羽「Σまさか!?」はっ




シロ「先ほど魄哉の部屋の前にもおったのだ」

小太郎「Σ発生源がヤバイヤバイ!!!」ぎゃいいいんっ







間。




[魄哉の部屋前。]


ぱたん。



シロ「ど、どうであった?」どきどき



彬羽「手前ら
虫は平気か「すまん。やっぱ言わんでいい。」



小太郎「なるほどなあ。
書類の山をご飯の山と判断されちゃったワケかあ。」うーん。

シロ「不潔にしてはおらんのに。あやつも災難だな」

彬羽「救いは本人が忙しくてほぼ部屋に戻ってないという事か。

さほど被害は無かったか シバンムシは一度沸くとしつこく面倒くせえ。」むう。



シロ「む!そう言えば

魄哉の部屋の鏡!鏡子は大丈夫なのか!?
そんな所に鏡置いておってはかじられんても問題がっ」

彬羽「鏡に布かけられてるからまだ気付いてねえだろが
気がついたら悲鳴ものだな。」

小太郎「えーと。じゃあ大騒ぎになる前に早めに駆除って事だな」ふむふむ






家康(あの三人 廊下で何会議してるんだろ。)







彬羽「それが 駆除するには食われてる物を処分しなきゃならん。
この場合虫が好んでいるのが アレだから
捨てるに捨てられねえしどうしたらいいか」

シロ「なるほど そういう事か。」うーん。




蒼月「てかジジイ ゴキブリ大っ嫌いじゃん?

部屋にフォルムの似たようなの沸いてるて知ったら発狂すんじゃない?」


彬羽「Σだっから困ってんだろが!!
いちいち言うな!盗み聞きすんじゃねえ!!」




蒼月「えー。ひっどいなあ
名案持ってきたのに」

小太郎「え?何だ何だ!!」わんわんっ



蒼月「そこのバカラスが土下座して非礼を詫びるなら教えてあげてもいいけどー?」ふふんっ

彬羽「いい度胸だ。」


小太郎「調子に乗るとナマガワ剥がれるぞ。」




シロ「蒼月、すまんがはしゃぐのは時を場合を考えろ

強制的に冬眠させるぞ」

蒼月「Σうっわ!冗談冗談!!ちょっ床から凍ってきてるごめんごめんごめん!言うからあああっ!!」ひいいっ





小太郎「はい、どうどう。深呼吸な。」

シロ「全く イライラさせおって!胃に来るわっ!」




彬羽「で、名案てのは何なんだ?」いらっ

蒼月「容赦ないなあ。
シバンムシってさ天敵いるでしょ?

ほらお前ならここまで言えば解んじゃないの?」

彬羽「ハエトリグモか?
それをどうしろと」



蒼月「だからハエトリグモを大量に捕まえて部屋に放てば シバンムシ食い尽くされるんじゃないの?」

彬羽「お前だったらそんな部屋に住みたいか?」




蒼月「・・嫌だね。」ふっ

彬羽「解ればいい。」ため息。


小太郎「とんでもない名案だな」

シロ「ふむ。 いっそ飛天に強力殺虫剤でも頼むか」

彬羽「やめとけ、俺らまでくたばりかねねえぞ」

蒼月「笑えないねー」うんうん。





石燕「クモッすかあ。」ひょこっ


蒼月「Σうわ!アンタ聞いてたの!?」

石燕「あの、あっしの部屋の真ん前でずーっと会議してたっすよね?」

小太郎「あ。ごめん。

お前の部屋 人がいる気配無いんだよ」

石燕「Σどういう意味っすか!?」


シロ「たまに生きとるのか不安になるのだ。」


石燕「モヤシの次は存在感皆無っすか。
まいいか

蜘蛛で思い付いたんですがね? こっちのがなんぼかマシかも」

小太郎「お!何だ何だ!?」






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魄哉「あの、 お客さん 体大きいですねえ」

白「ごめんな。
鏡子と話がしたいそうだ。」しれっ




石燕「大は小を兼ねる

蜘蛛の大妖怪 土蜘蛛さんっす!!」びしっ


シロ「Σこれはこれで悲惨ではないか!?」

彬羽「いや。一匹なら駆除しやす「バカラス落ち着いて!
あれは駆除対象じゃないから!でかい害虫じゃないって!!」




魄哉「いやー 鏡子さんモテるんですねえ

また大柄な逞しい方で」

白「うん。デカイからちょっと部屋入れなくなってて悪いな」

魄哉「あー 構いませんよ」にこにこ。





蒼月「あの人もさりげに騙すの上手いし。」

小太郎「役者って凄いよな」うんうん。


彬羽「まあこれで駆除出来るなら構わねえが

他の問題が1つ か。」ふむ


蒼月「ん?何?鏡子ちゃんには説明したんだろ?」


小太郎「この家の奴等化けもん慣れてるし
なんかあったけ?」









千様『Σぎゃああああ!!いっやあああああーーーーッ!!!』


彬羽「普通の感覚なら あんな馬鹿デカい蜘蛛は恐怖の対象だ」

シロ「だな。 ここにおると普通の感覚がマヒしてくるがな。」



蒼月「Σ忘れてたっ!千ちゃーん!!」ひいいっ



白「大声出すと危ないぞ

土蜘蛛近眼だから注意をひくとかじられる」

シロ「Σ先に言え!先に!!」



石燕「あ。ちょうどいい所に

粋さん ゴーっす!!」

粋「へ?」


小太郎「大丈夫だ!お前ならかじられても死なない!」わんっ

粋「Σマジで何!?」






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