小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月20日

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粋「なーんか最近人間マナーなってなくね?」むすっ

シロ「は? どうしたいきなり」


粋「いやその。 人づてで頼まれてバイトヘルプ入ってたんだけどよ

半分とはいえ人間の血流れてるのが嫌になった」ため息。




挿音「なんでぇ、ブラック職場か?」

粋「お前ら見てたら大抵の職場ホワイトに見えるからそれねえわ。」きっぱり



挿音「あ? 徳川はなんだかんだでシステムきちっとしてんぞ?
有給完備 飲み会強要無し、休日出勤はむしろペナルティだっつの。」

シロ「それはつまり徳川忍軍もか?」

挿音「遺族年金まできっちりあらあ。」

シロ「Σまずそこか!?」

挿音「そりゃ忍だからな、しゃーねえだろ。」キセルすぱー。



蒼月「ブラックなイメージは 単にトップが徹夜してぶっ倒れまくってるからだと思うよ」

シロ・挿音「なるほど。」納得




蒼月「んで、んなどす黒くなるような何のバイトしてたの?」



粋「ペット業界。」

蒼月「うん。アンタみたいのが一番やっちゃダメな奴だよね」


シロ「む?そんなにヤバイのか?」

蒼月「えーっと、

子供に教えていいのかなあ。変な夢見ない?」

シロ「Σ誰が子供か!!」





挿音「そういや 一二三が店先の鳥買いたいっつった時 彬羽の奴が拾うのはいいが買うのはやめろと教えてたな」

シロ「ああ、相当だな。」納得


蒼月「あの、明らかに俺の言葉そのエピソードより軽く見てるよね?」



シロ「・・・ すまん!」

蒼月「Σ目を見て謝らないでくれる!?
なんかすっごい傷付くんだけど!!」

粋「いやあれ マジで傷つくって」

挿音「お前いったい何を見たよ」





粋「子供にショッキングな事教えると兄貴に怒られるからとても言えねえ。」きっぱり

シロ「Σお前もかあああ!!!」


挿音「お前。案外過保護に育てられてんな」キセルふー。

シロ「Σ喧しい!育てられた覚え無いわ!!」




粋「まあその、人間の業の深さっつか
生き物相手にしてると思えねえ 欲の固まりとかひたすらきったねえの目の当たりにしちまった感じだよ」ずーん。

蒼月「あー。業界の中でもタチの悪いタイプだろね。
運が悪かったね」

粋「人間って あんな真似できんのかよ」どんより。




白「お前バケモノ嫌いになったり人嫌いになったり忙しいな」 きっぱり

粋「Σう!!」


シロ・蒼月(Σさっくりトラウマほじくり返した!!)




千様「白君自身 人外否定派だった粋君にぶっ刺されてるものねー

これは何も言えないわ」ひょこっ


蒼月「さては わざわざ呼んできたよね?」

千様「アタシの可愛い粋君が凹んでるのが可哀相だったのよ」ふっ





白「あのなお前。
人間だから妖怪だからとかとか関係なく
バカはバカだし ある程度脳腐れはいるぞ?」

粋「あのー兄上 少しはオブラートを」



白「バカにバカと言って何が悪い 大馬鹿。」

粋「Σやっぱそうきたか!!」




シロ「これは渇を入れとるのか?」

挿音「あー。 多分な。」





白「それだけムカついたんなら そいつびんびんに泣かせばいいだけだろ
やりもしないで ウジウジメソメソ鬱陶しい」

粋「Σ兄貴は立場上それ言っちゃダメだろ!!」

シロ「Σお前は双方の摩擦が起きんようにするのが役目だろが!!」




蒼月「いきなり偉くズレたね。」うーん。

千様「あらやだ。失敗だったかしら」





白「元ヤンなのに真面目かお前は

バレないようにやれば問題無いだろ。」

粋「兄上。悪そうな時だけ表情豊かなの怖いです。」



蒼月・シロ(Σいらん事教え始めたーー!!)




挿音「ま、そうだな。
世の中真面目なだけじゃ生きてけねえわ」うんうん

千様「うん、アンタは黙ってて。」





粋「あのさ。俺もホントは暴れたかったし責任者どつき回したかったんだよ!

けどそれやったら兄貴が困るんだろ
自制したんだから今回は虐めんのやめてくれよ」むすっ


千様「あら、 そういう事だった。
頑張ったのねえ」よしよし



白「あのな。

だから証拠が残らなければいいんだ」

魄哉「ご安心を、
細かい事はもみ消します。」にっこり。




蒼月「Σまさかの人間側トップ公認!?」


魄哉「人側としてもそんなの蔓延らせていては
いずれは人心の腐敗
ひいては世の腐敗に繋がると思うんですよねえ」

シロ「いやそれも商いならばそう一言で片付けて良いものな

魄哉「品性捨てなきゃやってけない商い等潰れて構いません」きっぱり。



シロ「そ、そうか。」たじっ


挿音「相変わらず取りつく島もねえわ。」



白「こういう事で 明らかにおかしいのなら何発か殴ってもいいぞ。
どうせすぐ表舞台から消えるし」

魄哉「そういう事です

あ、後で 詳細聞かせて下さいね」にこにこ。


粋「お、おう。」びくびく。







家康「ねえ。国が栄えるコツって知ってる?」

蒼月「なんだよいきなり出てきて」



家康「答えは 表と裏がうまくバランス取れてるかって事だよ。」


シロ「いや待て。あやつらどっちが表でどっちが裏だ」

蒼月「どっちも真っ黒にしか見えないんだけど」





千様「つまりは 両側のトップが価値観同じでガッチリ手を組んでるって事ね」ふむふむ

挿音「な? 意外とキッチリしてんだろ?」



粋「・・なんかちょっとホッとした。」ほっ

白「バカなのにいらない事で考え過ぎだ 大馬鹿。」


千様「あはは。肩の力抜けて良かったわねー」








一二三「なあなあ、こういうのを 『ゆちゃく』って言うんだべか?」

彬羽「いや、それはマイナスイメージの時に使うものだ。」



粋「Σこらそこ! ぶち壊すな!!」

シロ「Σお前は幼児に何を教えとるのだ!!」




白「ゆちゃく?」

魄哉「すみません。こっち見ないでください説明したくありません」






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