小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月14日

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襖がらすぱーん!!

石燕「すんませんっ!誰か知り合いに仏さん居ないっすか!?」

家康「質問の意味が解りません。」お茶ずずー。



シロ「仏?えーつまりは 故人と言うことか?」

石燕「Σなんで亡くなった人探さないといけないんすか!?」


白「あれ?部屋間違えて幽霊が来たとかじゃないのか?」

粋「Σえ!?あんの!?そんなんあんの!?」びくううっ

家康「Σさらっと爆弾発言やめてやめて!お前がいうと洒落にならないっ!」





鏡子「私もお化けなんですがねー」

千様「鏡子ちゃん脅かさないし 微塵も怖くないもの。」



一二三「て事は
お探しのは 仏様だか?
お寺とかにでーんと座ってる方の」

石燕「そうそう、そっちす!!」おおっ


シロ「あのな。仏陀が知り合いとかおるわけ無かろうが。」




石燕「普通の人ならそうっすが

このメンツなら有り得なくは無いかもしれないじゃないっすか。」

シロ「ああ、そうであったな。」

家康「伝説級がその辺転がってるもんね」うんうん。


一二三「殿様は伝説級じゃないんだべか?」

彬羽「至ってごく普通の庶民からしたら伝説だが
あいつ自信が何一つ普通じゃねえから考えなくていい。」きっぱり

家康「・・今日も英才教育冴えてるね」




粋「んで、なんでまた仏の知り合い探しだよ

出家でもしてえの?」

石燕「いえ、それなら魄哉さんに寺紹介して貰った方が早いっす」

千様「あいつ 『大僧正』なの肩書きだけよ?
神も仏も信じてないから寺にコネとか無いでしょ」

蒼月「千ちゃん甘いよ

あのジジイならコネ無くても権力で捩じ込

石燕「あの、出家する気も坊主にする気も無いっすてば。」




家康「あ。ひょっとするとアレ!?」

石燕「それっす!」


蒼月「どれ?」


石燕「百聞より一見

ていっ」ばさあっ





白「地獄絵か?」

石燕「注文されたのは『仏画』っす」

粋「Σ滅茶苦茶こっえええええ!!!」ひいいっ




シロ「Σなぜに仏を描いてこんなにオドロオドロしくなるのだ!!」

石燕「それが解らないから苦労してるんすよ!
だから本物見れば解決するかと!!」

家康「あの、本物居ても天国だと思うんだけど。」

石燕「Σはっ!?」




千様「はい。落ち着きましょうね 昆布茶よー」コポコポ








間。








石燕「はー 落ち着く。
いやー 煮詰まってパニック失礼しやした。」頭かきかき

蒼月「うん。まあアレ出来ちゃったらバニックになるのも解る気するよ」



粋「昆布茶ってすげえな」

千様「こっそり飛天君に貰った鎮静剤混ぜといたわ」ふっ

家康「Σこわっ!」

千様「年末 業務に追われて荒ぶる家主がいるものねー」

家康「あ。なるほど」

粋「どっちにしても姉ちゃんこええよ。」




彬羽「つまり、家康のツテで舞い込んだ仕事が仏画だったが
得意分野が妖怪画だったために 気がついたらエグい物が出来ていた。 で、いいのか?」

石燕「そうなんすよねー 染み付いた癖って恐ろしい」ふう。

彬羽(どんな癖があればこんなのになるんだ。)悩。




鏡子「あら?
それなら結局はー」

石燕「はい?」


鏡子「やっぱり魄哉さんの職権乱用でお寺に仏様見せて貰いに行かせて貰うのが早くありません?
欲しいのはモデルですよね?」

石燕「あ、結局あの人が一番近いんすね」



千様「今から江戸城行く?
それとも帰ってくるの待つ?」

石燕「んー。 たどり着く前に行き倒れそうなんで お帰りをお待ちするっす」

シロ「体力をつけろ体力を。
なんなら相手を
石燕「まだ生きていたいっすから。」




蒼月「まあ、あのジジイなら ブッダさんですか?生前会ったことありすよー くらい言いそうで怖いんだけどね「」

白「あり得るあり得る 。
(ブッダって誰だろう。)」




彬羽「で、このじご・・ ボツはどうするんだ?」

石燕「いやもう地獄絵でいいっすよ?
裏側一二三ちゃんのお絵描きにでも使っていいっす」

粋(怖すぎて気軽にお絵かき出来ねえだろ。)



一二三「え!じゃあ貰ってええだか!?」ぱああっ


一同「Σえ。」



石燕「あれ?まさかのお気に召したんすか?」

一二三「んだ!なんか解らねえけど迫力凄いだっ!!」

石燕「おーそりゃ嬉しいっすね
どうぞどうぞっ」

一二三「わーい。」




白「お前、一二三を大和撫子に育てるんじゃ無かったのか」
彬羽「Σ五月蝿い!」


千様「彬羽君 顔色悪いわよ。」




一二三「わーい。ほらほら凄いの貰っただ!!
壁に貼っていいだか!?」きらきらっ

彬羽「Σそれをか!?」


一二三「ダメだか?」





白「あ。負けたな。」









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飛天「・・ お前 ひょっとしてなんか病んでる?」 壁ガン見っ

彬羽「五月蝿い。病んでねえ
病むとしたらこれからだ」



飛天「えーっとそのっ なんだ。
いきなし子育てとか くっそ真面目にゃ辛いだろし

愚痴くらい聞くからな? な?」ぎくしゃく

彬羽「Σこれでもかってくらいに気を使うな!」







一二三「あ!飛天さんいらっしゃーい
ほらほら挿音さんがからくり人形作ってくれただ!

ここを引っ張ると首がくるってして 口がカパッ


彬羽「挿音 ちょっと話がある。」

飛天「Σだああ!やめろ!それにはケンカ売るなあああ!!」







小太郎「なあ、家康が引き込もってんだけど」

粋「一二三に泣かされたんだよ」がくぶるっ


白「子供ってイタズラ好きだな。」







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