小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月11日

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魄哉「粋君ちょっとお願いが、」

粋「ん?何だ何だ」せんべいぼりぼり




魄哉「ちょっと潜入操作をお願いしたいんですが」

粋「Σなんで俺!?」


小太郎「そうだよ。徳川には忍がわっさわさ居るだろ?」

魄哉「いえ、今回はあまり忍ばなくていいというか
むしろ普通にコミュ力のある人でないと」うーん。



千様「ちなみにどこに潜入なの?」





魄哉「ちょっと地方の役人が評判悪いので 新人の一日研修として素の状態を見てきて欲しいんですよ」


小太郎「あー。そりゃ徳川忍軍じゃダメだ」

千様「挨拶から チイッース!うす!だものね あの人ら。」



魄哉「見た目が世紀末救世主のアレみたいな感じですからねえ
相手が警戒して巣なんか見せない可能性が。」

挿音「しゃーねえだろ。
ウチは基本 浮き世じゃ生きてけねえ世紀末な奴等で構成されてんだからよ」




魄哉「と、言うことで 弟さんお借りしてよろしいですか?」

白「別にどうでもいいぞ。」きっぱり


粋「Σ本人の意思は!?」



家康「ただ 一個気になる事があるんどけど、」

魄哉「はい?」




家康「仮にも公務員なのにピアスじゃらっじゃらどうなの?」


魄哉「あの、穴塞がりませんか?」

粋「ずっとつけっぱだったから もうムリムリ」



魄哉「なら、猫にかじられた事にして でっかい絆創膏貼っときましょう」

粋「Σ理由間抜け過ぎねえ!?」

家康「いや、それくらいが親しみやすくていいかもしんない。」うんうん




千様「ちなみにアンタは無理なの?

多少ガラ悪くても暴れるの我慢したらどうにかなんじゃない?」




挿音「『公務員』に、馴染めると思うか?」

千様「ごめん 完全に無理だったわ」



粋「あのー。俺も そんなお上品なの向かねえと思うんだけど」

魄哉「大丈夫です。地方公務員なんて 試験に受かっただけのその辺のオッサンですよ」きっぱり

家康「あの、天海サマ
自分の部下を その辺のオッサン呼ばわりはやめたげよ?」



魄哉「苦情の内容がひっどいですからねえ

ぶったるんだ精神叩き壊してやらねば」

千様「壊しちゃダメでしよ」



粋「Σ頑張って行ってきます!!」びしっ!


小太郎「怯えた。」
白「怯えたな」うんうん










間。





鏡子「で。本当に色々しっぽ掴んできたんですか。」

粋「上の目が届きにくいとこって 腐敗っぷりすっげえよな」ぐったり。




シロ「ちなみに具体的にはどんなだ?
あ、万一企業秘密なら話すでないぞ」

粋「いやいやそこは大丈夫だってよ

えーっと。

まず経費誤魔化して昼間からくっそ高い出前とってて、
職権濫用で町の若い女にセクハラだろ。んで、新任はベテランの下僕とか抜かして意味のねえパシリ

鏡子「幼稚な腐敗極まってますね」うわあ。




シロ「お前もよくそんな所に
ご苦労だったな

・・パシリとか ガキか」うーん。


粋「いや凄かったぞ。
髪は生まれつきの茶髪ですってちゃんと挨拶で言ったのに 後でめっちゃ絡んでくるしよー

仕事なめてんのか?とかって集団だしよ」


鏡子「え。大丈夫だったんですか!?」


粋「そりゃ俺


ゴリッゴリの元ヤンだし

ちょっと脅したらすっげえ距離とられたわ」


シロ「Σ結局物騒な事になっとるではないか!」


粋「何言ってんだよ演技だよ演技。
あんなん相手に本気でキレるわけねえだろ」

シロ「へ?」





粋「兄貴にいつも言われてんだよ
『役者やんなら普段から演じられるようにしとけ』って

どうよ!上手くやっただろっ!」どやあっ


白「あーうん。そうだな。」猫とゴロゴロ





鏡子「いちいち凹んでたら身が持ちませんよ?」

粋「大丈夫。いつもの事だしよ」ふっ

シロ(誉められたかったのか。)











魄哉「うーん。粋君には次ここに行って貰いましょうかねえ」リストずらりっ

家康「ねえ これ全部不祥事起きまくってる部署なの?」うわあ。

魄哉「組織と箱入りみかんに腐敗は付き物ですからねえ

一個一個丁寧なチェックは大事ですよ?」




千様「えらくバカでかい箱よね」

小太郎「粋、役者の稽古する暇無くなりそうだなあ」







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