小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月10日

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シロ「くっそ一気に冷えたな

ん。狐 何をしておるのだ?」



九尾「Σはっ」ぎくっ


シロ「何だ何か読んでおるのか?
お前が書物を持ち歩くとは珍し

九尾「見るでないわっ!日記じゃ日記!!
乙女の秘密を盗み見するとあらば食らうぞ童!!」しゃあああっ

シロ「いや。心底いらん。」きっぱり



九尾「全く 油断も隙もない
やはり天井裏に戻るか」がさごそ

シロ「天袋拡張するな 小型になれ小型に。」





粋「そもそも肉球でどうやって書いてんだろな」

シロ「Σ確かに!!」

粋「つーか。日記つか 兄貴のストーキング記録だよな あれ絶対」

シロ「Σ確かに! 捕まえてやめさせて置くべきだったか!」

粋「いや それこそ食われるって。」




蒼月「ふーん。最近日記流行ってるのかな」

シロ「こういうのは流行りとかではないぞ」

粋「ん?ひょっとしてお前らも書いてんの?」



蒼月「面倒いからやらない。」きっぱり
シロ「書いていたら胃炎になったわ」ふっ


粋「日課って性格出るよな本当。」

シロ「かくいうお前はどうなのだ」

粋「3日ボウズが解ってるのにやらねーよ。」

蒼月「うん潔いね。

さて、この流れで取り出しましたる こちらは何でしょー!」バサッ


シロ「? 流れ的になら日記であろう?」

粋「ちょい待て。誰のだこれ」




蒼月「徹夜明けで寝ぼけてるジジイの懐から掏ってきたよ」

シロ「Σ今すぐ返して来いい!!!」




蒼月「えー。寝てるあいだに返しとけばバレ無いって。

ちょっと覗くだけ覗くだけ」によによ

粋「お前ほんっと悪趣味だよな」うわあ。

蒼月「えー。気にならないの?
あのえらっそうなジジイが普段何考えてるのかとかさあ?」


シロ「何を考えてるかを考慮するとそれは献立帳かもしれんぞ」真顔。

蒼月「あの、先輩にとってのジジイって
イメージ完全に主婦なの?」




粋「つーかよ。俺なら日記とか見られたくねえわ
悪戯にしても限度があんだろ

こんな真似してお前が隠してるもんあれやこれや晒されても知らねえぞ」

蒼月「Σえ。どれ!?」びくっ

シロ「余罪が大量にありそうだな。」うむ。


粋「とにかく 悪ふざけの範疇じゃねえから返し
あれ?日記どこ行った?」きょろっ





白「なんだこれ。漢字ばっかで読めない」むう。

粋「Σうっぎゃあああ兄貴いいい!!」


蒼月「読めてはないけど もうアウトじゃない?」




白「なあ。これ何なんだ?
そもそも字が崩してるし読みづらい

あ、この崩しは魄哉の字「Σ推理をするな!なんでこういう時ばかり鋭いのだこの阿呆は!!」


粋「やっべえどうしよ。」

蒼月「もう良くない?見よ見よ」

シロ「悪魔の囁きやめんか!!」

蒼月「古来より蛇は人をそそのかすもんだよ」ふふんっ






白「おい、バカラス これ読めるか?」

彬羽「は?
何だこりゃ そりゃ読めるが」


粋「あー。もうダメだこりゃ」



シロ「胃痛が・・」よろっ

蒼月「牛乳飲むといいよ。」

シロ「Σ喧しいわ元凶!!」




白「なんか知らないけど見ちゃいけない物だったらしい
お前も共犯な」しれっ

彬羽「Σおい待て! 目茶苦茶読んでから言うな!!」


粋「確信犯かよ兄貴。」うわあ。







間。






白「痛い。」たんこぶ。


一同(脳天に拳骨・・。)





彬羽「読んじゃいけねえって 何かの暗号でも隠されてるのか?」

蒼月「んな難解な書き方してるの?
もういいや。俺も見ちゃお

・・なにコレ」


粋「へ?」



蒼月「ちょい先輩 コレ何だと思う?」

シロ「あーもう良いわ 見せてみろ。
ん?コレは」


粋「へ?へ?」覗きこみっ





彬羽「どうやら俳句のネタと練習帳らしいな。 」ふむ

粋「Σある意味日記より見られたくねえええ!!!」ひいいっ



シロ「これは・・ 意外とセンス無かったのだな。」

蒼月「てか書いた日付けとその日の句の季節もバラッバラじゃん
この辺適当なんだね」

白「読めても解らない奴か。」ふむ

彬羽「手前は役者として 読めるようになっとけ。」

粋「Σえ。読めなきゃダメか!?」

彬羽「そりゃ 感性の問題だからな。少し勉強しとけ見習い」






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石燕「とか言ってますけど?」

魄哉「自分の声がいかにでっかいか 自覚のない子達ですよねえ」ふっ



家康「あのー。心中お察しえーと
やっばどうフォローすればいいのこれ!」

千様「アタシに聞かないでよ。」


魄哉「大丈夫です。見られた所でネタ帳でも練習帳でもありませんから」

千様「へ?」






魄哉「極秘事項を外部に漏らさないよう奥義書や古文書には あえて俳句や和歌にして伝える物があるってのをご存じですか?」

石燕「Σうっわ 凝った仕掛けっすね」



家康「あれ?んじゃ
結局あれは中身何なの? 」

魄哉「至ってごく普通の日記です。」きっぱり

千様「日記をいちいち和歌にしてるの!?」

魄哉「だって読まれたら恥ずかしいじゃないですか!」


挿音(いらん事に労力使うから過労でぶっ倒れんだよなあ。)キセルふー。







石燕「あの、蒼月さんと彬羽さんがその辺気がつきそうなんすけど」覗き見っ




魄哉「はいはい。人の日記に何してるんですかー」すたすたずけずけ

蒼月「Σ!?」びくうううっ






家康「あの二人 書類の手伝いで脳ミソ叩き上げられてるからねえ」

千様「次世代育成が進んでるわね 徳川上層部。」

挿音「まあ人外じゃなきゃ勤まんねえわな。」


家康・千様(Σ人間なのに勤まってるのが何か言ってる!!)



挿音「いや 俺ぁただの忍だかんな?」

家康「うん。 その感覚が人外だね。」うんうん






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