小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月5日

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襖がらすぱーん!

蒼月「ジジイいいいっ! ヘルプヘルプ!!ちょっとこれヤバイっ!!」


魄哉「Σはいっ!?何事ですか?」びくっ

鏡子「寝癖ついてますよー」

魄哉「あー。猫っ毛なんでどうしても
いやお恥ずかし

蒼月「こっちが慌ててんの見えないの!?寝起きに羨ましいなクソジジイっ!!」



魄哉「で、どうしたんですか?
5徹明けなんですけど

あ、眼鏡知りません?」

蒼月「5徹って普通くたばらない?

眼鏡かけたまんま寝てたぽいけど」

魄哉「ああ。道理で視界がクリアだと。

で、どうしました?」




蒼月「勾陣殿が錯乱したよ。」


彬羽「蛇野郎!何してるさっさと Σぐはあっ!!」

魄哉「Σ彬羽くーん!!
へ?え? 錯乱て何事ですかっ!?」



蒼月「それが解らないから困ってんだよ!
低血圧も大概にしろよ!」

魄哉「脳が睡眠を欲してるんです!

勾陣って粋君何があったんですかっ」





粋「グルルルッ」威嚇っ

魄哉 「錯乱てか 野生化してませんコレ?」 うわあ。



蒼月「そうなんだよ 何か解らないんだけど近寄ったら噛まれそうでさ
どうしよ?」びくびく

小太郎「とっくに噛まれたぞ」きゅーん。

魄哉「Σ前足に歯形がっ!」


家康「おーい彬羽生きてる?」繁みガサゴソ

彬羽「カラスの頑丈さ舐めるな 少し焦げたくらいだ」
家康「いやそれ火傷って大事だからね?」


魄哉「殿はまあ 戦場慣れしてるのほっとくとして」
家康「Σ少しは心配して!!」


魄哉「シロ君。 無理しなくていいですから はい、下がって下がって」ひょいっ

シロ「Σ軽々と持ち上げるなっ!!」

小太郎「あれにケンカ売る気でいたのか」

蒼月「すっごい根性だよね」




魄哉「まずは状況を整理しましょう
刺激しなきゃ襲ってこないみたいですし。」


蒼月「あ。ホントだ。 意外と大人しい」

小太郎「完全に四足歩行になってるけどな。」

シロ「ふむ。つまりはお前 ケンカを売ったのか」

彬羽「いや。その辺に居たんでうっかり踏んだ。」



一同「おい。」






魄哉「なーんであんな事になっちゃったかですよねえ
本来あの子 人のとモノノケが綺麗に別れてましたし
今まではあんな自我無くすような事は無かったんですが

・・成長期ですかねえ」

家康「成長するとケダモノになるの?」うわあ。

シロ「元々珍獣まみれのあの家系でも軍を抜いた珍獣らしいからな。何があってもおかしくあるまい。」ふむ

小太郎「Σえ。んじゃずっとあのまんまなのか!?」



千様「それは無いから安心しなさい。」ずいっ


飛天「うわー。大騒ぎになってら」

彬羽「Σ手前の仕業か!!」




千様「何でもねえ 粋君舞台の稽古でどうしてもあがっちゃうから 飛天君に相談したらしいのよ」ため息。

蒼月「なんで毎回最悪の選択肢とっちゃうかなあ」


飛天「うっわ。俺の扱いっ」



家康「で、何したの?」


飛天「細かい事が気にならなきゃいんじゃね?て事で興奮剤を少し多目に。」

彬羽「与え過ぎだ馬鹿野郎。」



飛天「そもそもレア獣相手にどんだけ処方するのがいいのか解らなくてさ。
多少多くても こいつの頑丈さなら問題ないかなーって」

魄哉「お薬は用法容量を守りましょう。」きっぱり。


蒼月「そういや。野生の生き物って慣れてないからめちゃ薬とか聞くよね」

千様「あー。そういう事」納得。




家康「じゃ。どうする鎮静剤でも撃ち込む?」

シロ「Σ暴れ象か何かか! こら銃を構えるな!」
家康「大丈夫。コレ麻酔銃だし。」



彬羽「いや、その必要は無い。」

家康「へ?」


蒼月「俺らだって何も考えてないわけじゃないよー?」






石燕「お、お待たせしやしたっ」ぜー ぜーっ



白「なんだ 本当に四足だな。」


一同(Σ最悪の兄貴呼んで来たーーっ!!)




粋「Σシャアアアッ!!」威嚇っ


シロ「Σうお! まさかの歯向かった!」

魄哉「あー。こりゃ怯えてますね 」



白「・・・。」

飛天「Σあ。ちょっとムカついてる」
蒼月「離れよ離れよっ」そそくさっ




白「まず

遅刻しておいて逆ギレとは
何だ!」くわっ!

粋「Σぎゃいいんっ!!」


シロ「Σまずそこか!?」


魄哉「あ。お仕事 出の日でしたねそういや。」

蒼月「こっわ」コソッ


千様「Σあっ!白君ダメよ 攻撃したら噛みついてくるわよっ!」



白「人に噛みつくな。」
べしっ

粋「Σぎゃんっ!」


小太郎「あ。凄い カウンター。」




白「そもそも話してる相手を殴ろうとするな言いたい事があるなら口で言え身内を焼くな殴るな暴れるな根性がない気合いが足りないお前の足は何本だ
やっていい事と悪い事の区別くらいつけろ」



家康「Σ怖い怖い怖い怖い!淡々とシバき上げながらダメ出ししてるっ」ひいいっ

彬羽「あいつこんなに喋れたのか。」唖然






白「そしてさっきから誰に歯向かってる!

おすわり!!」くわっ!!

粋「Σ!!」びしっ




魄哉「あ、飼い慣らし完了ですね。」うわあ




白「よし。

落ち着くまで金縛りな」

魄哉「はーい。 薬切れるまで御札貼っときますね」

白「薬?」



蒼月「状況解らないのにあんなのよくやれるよね」

白「? 上下関係しっかり叩き込んだだけだぞ?」


シロ「こやつは普段が猛獣であったな。」






家康「しっかし石燕ちゃん頑張ったよね
よくまああの石段走って行けたもんだよ」

石燕「あーその。実はやっぱ途中で力尽きまして」ぜーぜー




一二三「おらが担いで連れて帰っただ。」

彬羽「Σお前か!!」



千様「山童って力持ちだったわね。そう言えば」ふむ



飛天「ドーピングいるか?」

石燕「心の底から結構っす」ぐったり。






白「さて、正気に戻ったら楽しみだな」くっくっく。

粋(御札つき)「Σ!!」びくっ



シロ「Σやめんか鬼兄貴!!」

千様「あら、変なスイッチ入っちゃったわねー」





家康「麻酔銃 こっちに撃つ?」

魄哉「やめときなさい。効きませんよ」きっぱり。









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