小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月1日

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シロ「今年も後三ヶ月か」ボソッ


千様「Σうっそ はやっ!!」



シロ「嘘ではないぞ 日めくりを見てみろ」

千様「いっやああ! また怒濤の年末が来ちゃうっ」


家康「千ちゃん年賀状も書かないしおせちも 作らないし いつもと変わらないんじゃないの?」



千様「大掃除と年末独特の慌ただしさが嫌なのよ」

家康「気持ちは解る」納得。




蒼月「て事はホント冬近いのかあ

・・今年も生き抜けるかな。」ふっ

一二三「いつでも湯たんぽ用意できるようにしとくだ!任せてけろっ」

蒼月「えっと あーうん。心強いや」

千様・家康(Σ幼児に熱湯使わせるわけにはっ!!)




シロ「最悪多少焦げても構わん
冬眠しかけたら頼むぞ」


粋「兄貴にそれ言ったらマジで蒼月炭になんぞ」

白「どこまでなら焦がして大丈夫だ?」ぼぼぼ


蒼月「Σ髪の毛一本たりとも焦がさない感覚でよろしくね!」





魄哉「あのー 盛り上がってる所悪いんですが

白君ちょっとお願いが」

白「ん?」


魄哉「実はですね。年終わりの行事と言いますか
江戸城で神事があるんですよ」

白「ふむ 。」


魄哉「で、言わば形だけなんで
役者業番外編として出て貰えませんかねえ」


粋「Σうっお!なんか凄そう」

千様「きゃー 見に行かないとっ」わくわくっ

家康「江戸城部外者入れないよ?」
千様「職権濫用でフリーパスよろしくね。」にこにこ。



白「えーと。
神事って 縁起のいいやつだよな?」

魄哉「そうですそうです
ちょうど素で紅白カラーですし 調度いいと思いまして」

シロ「紅白カラー・・」





白「めでたい神事をツノのある縁起の悪い妖怪がやっていいのか?」首かしげっ

魄哉「君 妖怪とは言っても 神獣の類いである事忘れてませんか?
めでたさ最上級の生き物ですよ」


白「そうなのか?」

粋「Σうっおう!まさかの元から知らなかった!!」



シロ「すまん。 カンペ用妖怪名簿に 持ち主の解説も書き込んでおいてやってくれ」

彬羽「なんで自分の正体も把握してねえんだ このアホ大将はっ」ぶつくさ書き書き


家康「ほんとあっちこっちで補佐役大活躍だね」





白「で、神事って何をやればいいんだ?」


魄哉「ええ。実は」指差しっ

白「ん?」






石燕「Σあいたっ!」
弦びしっ!



魄哉「弓です。」

白「やり方知らないぞ」きっぱり



魄哉「だから練習頑張ってくださいね

調度昨日から石燕さんも始めてますし」にこにこ。


白「えっと。これを引っ張って 矢を引っ掻けるのか?」




ぽとっ




一同「・・・・。」






白「無理だな。」くるっ

粋「Σ諦めんのはええええ!!」



魄哉「大丈夫です。やり方さえ解ればほらこの通り。」

ずどんっ

石燕「Σおおお!真ん中っ!」ぱちぱちぱちっ



蒼月「もうアンタがやれば?」

魄哉「残念ながらその時期 何徹してるか解らないような時期なんですよね」ふっ

家康「年末はねえ」うんうん




魄哉「更に言うと 人前でこんなの出来そうな心臓に毛の生えてる人って 役者とかそういうの慣れてる人しか無理じゃないですか

一応つつじ君にも声はかけたんですが、そんなん役者業やない。とかって断られましたよ」ため息。


千様「ちなみに去年までやってた人は?」

魄哉「老眼で引退されました。」

シロ「成る程。長年やっておったのか。」




蒼月「かと言って あんな感じの人に任せるのもどう?
的に当てなきゃいけないんだよね?」



石燕「Σ白さん弦で遊んじゃダメですって!!」

白「変な音が出るぞこれ」びよんびよんっ




シロ「今から年末までに仕上がるか?コレが」



魄哉「ご安心を。



挿音、 よろしくお願いしますね」


挿音「こいつに物教えるとかたりいなあ。」

白「Σ!?」びくっ





彬羽「お前 弓出来たのか」

挿音「そりゃ忍だもんよ。
一通りエモノは使えるようにしてるっての

かさばるから普段使わねえけどな。」


魄哉「この際石燕さんもお願いしますね。
二人なら上達も早いと思いますし」

石燕「Σうえええっ!?」



蒼月「あいつ。体力もつかな」

シロ「むしろ精神が持つかが心配だな」うむ。







挿音「つー事で 年末までに徳川忍軍で通用するレベルまで一気に上げるぞ
ビシバシ行くから覚悟しろや」

白「バカラス、パス。」

彬羽「Σ押し付けるな!絶対にやらん!!」




家康「て事は 弓事態は出来るんだね
あはは さっすがボンボン」

彬羽「Σやらねえ!やらねえからなっ!!」


魄哉「彬羽君は注目浴びるの苦手ですからねえ」うーん。




蒼月「そう言えばさあ。
カラスってさ 黒くて不吉扱いされるけど 神道では吉方に案内してくれる鳥って扱いだよね」







魄哉「・・ほう。」

彬羽「Σこんのクソヘビ! なんでいらん事は知ってやがんだ!!」

蒼月「へっへーん。 俺もめでたい白蛇だけど冬眠しちゃうから出れないもんね ザマアッ」ふふんっ



粋「すんげー押し付け合いだな」




一二三「えっと。つまり彬羽さん 江戸城でなんかやるんだか!?
おらも見たいだー!」ぴょこぴょこ

彬羽「Σう」

家康・粋・シロ「揺らぐな。」


白「もう一押しだ。」ひそっ
一二三「?」






挿音「で、結局誰がやんだよ

めんどいからさっさと仕上げて出るか?石燕」

石燕「Σいやいやいや!ダメでしょ!
つか無理っす無理っす!
めんどいからって 適当に済まさんで下さいっす!!」





挿音「神事とかやられると警備が大変なんだよあ」キセルすぱーっ


千様「ほんと今年も慌ただしくなりそうねえ」








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