小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月28日

f:id:t00c:20190928130234j:plain




家康「さーて。シロの鍛練に付き合う前に片付けとくかねー」


小太郎「ん?家康が自主的に何かやんの珍しいな」


家康「仕事はサボってもこれだけはやっとけと毎日念を推されてるからね
よっこらしょ」



千様「えー なになに?」




家康「射撃訓練。」

千様「命に関わるんだから言われなくてもやりなさいよ」


家康「今ね弾も高いんだよ?」

千様「命と量りにかけるんじゃないの!しっかりやっとくのよ」



家康「はいはーい Σよ、よし 頑張ろっ」びくっ


小太郎「ん?どうし あ。」

挿音「殿。監視されて無くてもちゃっちゃとやってくだせーよー」キセルふー。

千様「あんたも大変ね」





白「ん?何か焦げ臭い」ぴく


挿音「焦げ・・ ヤバい!! 引き金引くな!!」

家康「へ?」








間。









蒼月「で、 弾詰まりだったの?」

石燕「Σげ!そんなん腕吹っ飛ぶじゃないっすか!!」




挿音「あー。焦った
だっから手入れしろっつってんだろが!!」


家康「あの、それはサボってすんませんでした。

んでお前に蹴り倒された腕が偉い腫れてるですけど もちょい加減して欲し「繋がってるだけマシじゃねえか」




飛天「どれどれ。あー大丈夫
折れてはねーから腫れが引くまで冷やして、その後コレ貼っとけ」

家康「おお!さっすが

で、何で当たり前みたいに居るの?」



飛天「山でイチジクが大豊作で明日雨だから腐ったら勿体ねえなーと。」

千様「つまりはお裾分けね。わーいありがとうっ」



家康「えーと。 んじゃ銃のお手入れお願い出来るかな?
なんか固定されちゃったし」

飛天「筋違えてるぽいからしゃーないだろ」ぐるぐる巻きっ

挿音「いっそ全部空砲にしてやろうか」ちっ




白「なあ なんで家康はそんなに刀嫌がるんだ?

腕飛ぶよりマシじゃないのか?」


小太郎「Σこらっ!しーっ!しーっ!!」

白「?」

粋「こら兄貴! 人のトラウマ土足で踏み荒らしちゃダメだって!!」

白「お前どこから生えた。」




家康「いやいいよ別に

てか粋声でかいってば。」

粋「Σはっ!」

蒼月「踏み荒らしてるのとめに来て 更に荒らし倒しちゃうタイプだよね」





家康「いやー。ぶっちゃけ私 若い頃は猪武者でねえ
若気の至りと言うか、しょっちゅう先陣切って突っ込んでは怒られたもんだよ」

蒼月「何してんだよ 大将だろアンタ。」

家康「そして軍師が回収に来て最終的に更に血みどろにまでがお決まりコースだったよ。」ふっ

千様「二人して血気盛んだったのね」うわあ。


家康「んでさ、その頃って戦国真只中でしょ?

やっぱねー そういう所で生き抜くにはね色々と積もり積もってさ」

小太郎「ストレスか?」


家康「いんや。
刀って斬ってる感触がダイレクトに伝わって来るから」

千様「Σ生々しいっ!!」ひいいっ


家康「いやほんと感触が生々しいんだよ
そんなん日常的にだったから なんかこうね?
私メンタル丈夫な方じゃないし」

蒼月「そんな日常でそのノリの時点で充分メンタル頑丈だろ」




家康「以上、解ったかな?」

白「聞いてごめん。」うん。





飛天「人間も大変だよなあ」すり鉢ゴリゴリ

小太郎「だなあ。
妖怪のケンカって結構あっさりしてるもんな」

飛天「なー。 根っこが動物の奴が多いから 負けを悟った時点でそれ以上刃向かったりそうそう無いし。
よし塗り薬出来た。」


家康「あー 合理的だねえ
そっちのが良いよ多分」



飛天「ん? なんっか今思い出しかけたような」

小太郎「ん?」



飛天「・・あれ? 人ってかなーり昔っから戦ばっかしてるんだよな?」

家康「だねえ。人の歴史は戦の歴史だよ」


飛天「あー あいつ誰だったっけなー
名前が出てこない」



石燕「源義経っすか?」

飛天「Σそれだ!牛若!!」

粋「Σまさかの知り合いかよ!!」




白「誰だ?」

蒼月「Σ前に芝居小屋の演目でやってたでしょ!?」




石燕「あー やっぱり
牛若丸の師匠が鞍馬山の天狗って話があるんで ひよっとしたらと思ってたんすよね」

千様「え! じゃあ飛天君がその!?」

飛天「いやいや 俺そんな年寄りじゃないから」


小太郎「そっか。
じゃあ牛若丸レベルだと やっぱ里でも伝説とかか?」


飛天「いや。牛若鍛えたのが俺の父上だ」

小太郎「Σそっちか!」



粋「お前の父ちゃんって事は うちの爺のダチだよな?」

飛天「お前らも半分人間だもんな
親友コンビで人間に抵抗ないもんで 先代殿もたまに牛若鍛えてたらしいぞ?」


千様「あら。そりゃ人間ばなれするわ」納得。





飛天「思い出してきた 俺もよく泥団子作ったりして遊んだっけ
ははっ あいつ元気してるかな」にこにこ


一同(Σまさかのどうなったか知らないのか!!)


家康「あのー。人間はそんなに寿命長くないからね?」

飛天「Σあ!そうかっ」ガーン




千様「義経の最期は教えないでおきましょ」
蒼月「了解。 さすがに言えないよ」
粋「知らねえ方がいいよな」うんうん



飛天「あの時期 俺もまだかなーり小さかったから記憶曖昧なんだけどな

里に子供がめちゃ少なかったんだよ」

白「ん?今は名前覚えられないくらい生まれてるのにか?」

飛天「ぶっちゃけ 同年代は彬羽と俺しか居なかったな」

小太郎「Σ少なすぎる!!」

千様「一体何があったのそれ!」





飛天「鳥インフルエンザの大流行で。」

家康「あーそりゃ 子供育てるのキッツイね」 納得。



飛天「うちの一族 基本頑丈だから命に別状は無いんだけど やっぱそんなんで子供産める体力有るのはそうそう居なかったんだよなー

・・彬羽の母ちゃんくらいだ うん。」


蒼月「そっか。 アンタの母親は人間だから関係ないもんね」


飛天「ほんっと根性あったよ あのヒスババいや何でもない」

小太郎「ヒスババ・・」




白「お前が 外の人間と遊びたかった理由何となく解った。」うん

飛天「ヒスババに嫌われてたから 遊び相手居なかったんだよ!
彬羽の奴昔っから頭固いし!」机だんっ


千様「遊びたかったのね。」











彬羽「一二三。人間でも何でもいいから友達作ってこい」

一二三「おままごとならシロさん達が相手してくれるだよ?

んで、何で居間入らねえだか?」きょとん






>サイトトップに戻る