小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月2日

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彬羽「狐ええーっ!!どこだ出てこいっ!!」 くわっ



蒼月「Σうわっ!何々なになに!!」

千様「九尾ちゃん 何かしたのかしら?」

シロ「何かと言うか 普段からいかん事しかしとらん気がするが。」


小太郎「九尾のにおい途切れてるな
出て来る気ないみたいだぞ」

彬羽「ちっ あんの女狐っ」イラッ




石燕「解説しますと
妖怪も格が上がると気配並みににおいも消せるそうっす。
動物ってより高次元体ってのに近付くらしいっすよ」

千様「あー。お化けみたいに消えたり現れたりってそういう事ね」


シロ「そういえば伝説の大妖怪であったな。」

蒼月「最近ただのストーカーだもんね。
綺麗さっぱり忘れてたよ」





家康「ねえねえ彬羽どったの?
さっきから怒鳴り声で襖ビリビリって


彬羽「だああとっと出てこいっ!!面倒臭えええーーっ!!」 きしゃああ!

家康「Σ耳があああ!!」ひいいっ



石燕「さっすが拡声器いらず。」耳栓。


千様「つつじ君が腹式呼吸誉めるはずだわ」鼓膜じーん。


蒼月「バカ殿生きてる?」

家康「こ、鼓膜がっ」

小太郎「至近距離であれ聞いたらそりゃなあ」うんうん


シロ「あいつは兵器か何かか。」




一二三「なんか解んねえけど 彬羽さん一度思い立ったら周り見えなくなるタイプだ
狐さんが出てこないと、自分の声でおら達の声かき消しちゃって会話なんねえだよ。」

千様「取説ありがとう。
一二三ちゃんも苦労してるのねえ」しみじみ。



シロ「ふむ。九尾を呼び出すとなると 方法は1つしか無いな。」

蒼月「えー。師匠今日休みだからどこ居るか解らないよ?

まずそっちから探さないと」




家康「庭でサンマでも焼く?」 耳じんじん

シロ「野良猫でも集める気か。」



家康「あいつ猫好きだし ついでに集まらないかな?」

シロ「この近所の野良猫の数なめるでないぞ!その方法だと何匹サンマがいると思う!!」

蒼月「いや、普通に本人呼び寄せようよ。」

千様「てかなんでそんなに猫いるの?」

小太郎「あーそれは これ以上飼えないからってこっそり餌やってる奴等がいるから」




家康「へ?彬羽もやってそうだけど 後は誰?」

小太郎「え、えーっと。」


千様「蒼月君。 挙動が不審よ。」


石燕「すんません。実はあっしも」

シロ「Σお前もか!」

石燕「居候でワガママ言うのもなーと思いやして。
庭の木にこっそり果物刺してました すんません」


家康「あー。野鳥だね
てか鳥と野良猫大丈夫なのかな。」

千様「うちの周り動物王国になりそうねえ」



蒼月「さて、話を戻そうか。
本気でどうやって師匠呼び出そうかなあ」

一同(誤魔化した。)


千様「えー。隠すこと無いじゃない」
家康「千ちゃん 男心は複雑なの。」しー




石燕「ん、そうだ!さっきの家康さんの案」

家康「へ?サンマ?」

石燕「サンマじゃないのっすよ!」

家康「はい?」





蒼月「なるほど。こういう事か。」
焼きあんころ餅っ

石燕「いえっさー!
蒼月さん!あまーい匂いどんどん拡げるっす!」


シロ「Σおい待て仮にも俺の師だぞあいつは!!」





ぱくっ







白「呼んだか。」もぐもぐ

石燕「よっしゃ かかった!」ぐっ




千様「シロ君。凹まないの」

シロ「ここまで阿呆であったか。」ふっ



家康「かくかくしかじかって事でよろしくお願いしたいんだけど。」

白「バカラス暑さで壊れたのかな? 九尾に用事って何なんだ」もぐもぐ

シロ「色々言いたい事はあるがっ!
まず落ちてる物を食うな!!」

白「落ちてない。七輪の上だし」



蒼月「何でもいいから 早く九尾ちゃん呼んで
バカラスうっさくてたまんないよ」




白「仕方ないな」

おーい。きゅう


九尾「だーりんお呼びかえっ!!」どすっ!



蒼月「Σはっやあ!!」



家康「あのー九尾ちゃん 彬羽がずっと探してるんだけど」

九尾「知っとるが?
なんでわちが呼ばれてホイホイ出ていかなければならんのだ?」ふんっ

シロ「ホイホイ出て来た奴の言葉かそれは。」

九尾「訂正じゃ 主語をだーりん以外に呼ばれてに変更する」




千様「細かいのはいいわ。

彬羽くーん! 九尾ちゃん居たわよー!」


彬羽「何っ!そっちか!!」ギロッ


白「お前何したんだ? 」

九尾「さあ?とんと覚えがないのう。」すりすりっ





彬羽「おいこら デカ狐!」くわっ

九尾「なんじゃ小僧。」ムカッ






彬羽「やっぱり手入れが行き届いていねえ!!
この時期は抜毛をちゃんと取らねえと皮膚病になるだろがっ!!」 ブラシがしがしがしがしっ

九尾「Σぎゃああ!大妖怪の尻尾になんて事をっ!」ひいいっ


家康「Σ理由しょうもなっ!!」



彬羽「何言ってやがる!
飼ってる動物の毛はマメに手入れしねえと家の中が偉い事になるぞ! 最悪虫が湧く!!」

千様「Σそれはいやああ!!」ひいっ


九尾「ぎゃああ手入れしとるが仕方無いじゃろ!
9本も尻尾あったら追いつか あ。ちょっとそれ気持ちい

Σはっ!だーりん違う!これは浮気ではああっ!!」



蒼月「あの、何か言ってるけど。」

白「頑張って綺麗にして貰え。」しれっ

九尾「Σこれが修羅場かえっ!?」






シロ「彬羽の奴はいったい何を目指しておるんだ」


家康「調理師、会計士、事務に加えてペットの手入れ
どれでも普通に食べていけるよねえ」






一二三「毛が舞うから水まいてペッタリさせてから拾うだよー」柄杓で水ぱしゃっ


シロ・家康(Σ有能な助手もいる!!)





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