[江戸城]
魄哉「うーん。」悩
挿音「どしたよ？ まーた帳簿が合わねえの？ほれ、茶。」
魄哉「忍装束でお茶淹れってシュールですねえ
いえ、帳簿はまーたちょろまかそうって小賢しいのが居るみたいなので普通に〆ますが
こちらの報告書を見る限り 反乱分子がまた何か「前から思ってたけど 出すぎじゃねえ？」
魄哉「あこぎな税の取り立てするような輩は一掃してますし、水路その他の工事も力を入れてるんですがねえ
こればっかりは人の性質として仕方無いのかも」ため息。
挿音「性質？」
魄哉「人間って言うのは 決して満足しないように出来ているんですよ。
それ故に文化やら何やらの発展があるんですがね
平たく言えば平和なら平和で暇になって贅沢抜かすって事です」
挿音「なんだその呪われた生きもん。」
魄哉(あれ？この子自分が人間なの忘れてるんじゃ)
挿音「ま、なんでもいいか。
で、俺は何すりゃいいんだよ」
魄哉「そうですねえ。まずは情報収集ですかねえ
状況が解らないと動くに動けないので
お願いしますね 服部半蔵。」
挿音「へいへい。親父も業の深い生き物のおもり大変だよなあ」
皐月「じゃ、出前でもとって一服せえへん？」
魄哉「Σいきなり当たり前みたいにお茶飲んでっ！」 びくっ
挿音「おい警備！！仕事しろやああっ！！」くわっ
皐月「ふっ 甘いな。
あっきー印の江戸城フリーパス
これがあれば門番もスルッと通してくれるんやで」ふっ
魄哉「そりゃ彬羽君は補佐してくれてるんで出入り自由ですけどっ！」
挿音「つーか。 なんでお前が持ってんだよ
彬羽の奴がお前には渡すわけねえし
むしろお前にだけは渡さないだろ」
皐月「私の扱い酷ないか？」
魄哉「すみません。僕も本気で納得がいきません。」真顔。
皐月「ぶっちゃけ 芝居小屋で粋がその辺に置きっぱにしてたから勝手に持ってきたわ」きっぱり。
魄哉「Σそれ泥棒ですって！」ひいいっ
皐月「大丈夫や。 代わりに適当な落書き置いといたから。
あいつなら気いつかへん
挿音「とんでもねえ女だな」ドン引き。
魄哉「で、そのフリーパス使ってまで何の御用でしょうか？
何かあるからの行動とお見受けしましたが？」
皐月「おお。さすがはっちゃん」ずずー。
魄哉「あ。ここでは天海でお願いしますね」
皐月「江戸城の茶菓子はどんなんかな？と思って」
挿音「おい。野郎共
お客さんのお帰りだ」
皐月「Σちょっとなんやねんこら！離せや噛むぞこらーー！」
挿音「そいつ出禁な」
忍A・B「うっす。」
魄哉「相変わらず 迫力ある方達ですねえ」
挿音「そりゃ元々歴戦のチンピラだかんなあ」キセルすぱー
魄哉「えっと、話を戻しましょうか」
挿音「だな。 何調べりゃいいんだっけか」
魄哉「まずはこの地図の・・
曲者っ！」
クナイしゅぱっ！
つつじ「Σちょっ！今本気で投げたやろ！！」ひいいっ
挿音「今度は手前か」
つつじ「Σぎやー！刃物ストップストップ！！
回り込み勘弁やああっ」ひいいっ
魄哉「何なんですか 二人して
江戸城に忍び込む競争でもしてるんですか？」バラバラバラ
つつじ「いやそんな訳な Σ袖にどんだけクナイ仕込んどんの！？」
魄哉「仮にも伊賀忍の始祖ですから。
年寄りなめちゃーいけませんよ」
挿音「いまだに俺より反応はえーからムカつくわ」
魄哉「精進しなさいねー」にこにこ。
つつじ「この親子こっわ。
話から察するにやっぱ皐月はん来とったんか。」ふむ
魄哉「？皐月さんに用事だったんですか？」
つつじ「粋はんの江戸城フリーパスが刷り変わっとるの白はんが気いついてなあ
そんで、何かやらかす前にとめへんとと追いかけて
挿音「自分が不法侵入してたら意味ねえだろ」
魄哉「そもそも何処から入ってきたんです？」
つつじ「昔とったなんとやらで天井裏からどす。」
魄哉「・・・・」
挿音「・・・・」
つつじ「ん？」※前職：暗殺者
挿音「とりあえず撤収。」
つつじ「Σうおおお！なんやこのごっつい御人ら！！
ちょ自分で帰れるから離しっヤキ入れは嫌やーっ！！！」 じたばたっ
魄哉「大丈夫です。皆さん顔は怖いですが許可が出るまで拷問はしません」にっこり
つつじ「Σあんたがいっちゃん怖いわ！！」
間。
魄哉「さて。」
挿音「やるこたぁ決まったな。」
魄哉「まず、城の出入りと警備の強化。」
挿音「後、登城手形は管理出来ねえ奴からは取り上げだな」
魄哉「なんだかんだでたるんでましたねえ。」
挿音「まあ太平の世ならではの悩みだよなあ
ままなんねえ」キセルふー。
魄哉・挿音「はあ。」ため息っ
徳川忍軍(御頭 がんばっス！！)物陰っ
