小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月24日

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石燕「あー。肩がばっきばき」ため息

千様「あら。またお仕事してたの?
妖怪画?」


石燕「好きなもんばっか描いても商売にならないっすからねえ
別件っすよ」

シロ「成る程。好きな物で無いから疲労がたまると」

石燕「そういう事っすね

あー。疲れた」


千様「はいはい。お茶菓子でも食べてしっかり休んでー」




石燕「まあ あの人に比べたら全然どうって事ないなとは思うんすけどね。」

魄哉「・・今日のノルマ達成。」よろっ


シロ「毎度デスクワークなのにヨレッヨレだな」


魄哉「今日の分の脳ミソ使い果たしました
あ、僕にもお茶菓子下さい」ぐっったり

千様「はいはい。お茶はぬるめね」



石燕「大変っすよねー
政務とか好き嫌い言ってらんないすもんね」

魄哉「あんなもん好きな人がいたら国家予算全てぶちこんででもお願いしたいくらいですよ」ふっ

シロ「いや。国が達行かんだろそれ」

魄哉「それぐらいキッツいんです。 あー甘いのが脳に染みる」ほう


千様「引退したら一気にボケそうね」

魄哉「洒落にならないのでやめて貰えますか。」



石燕「見事なくらい見た目と会話の内容が全く合わないっすね」

シロ「こんなんで1000歳越えとるからな」


石燕(なんかこう 定年間近の熟年夫婦のような)うーん。


魄哉「おや。何か今 急にイラッと」

千様「歳のせいじゃないの?」お茶ずずー




シロ「なぜ隅に逃げる?」

石燕「ななな何も思ってないっすよっ!」びくびく





魄哉「しっかし 石燕さんも馴染みましたよねえ
と、言うか うちに来た翌日にはリラックスしてたようなんで安心しましたよ」

千様「アタシ達はいきなり増えるの慣れてるけど
普通は緊張するわよねえ
馴染みやすいのかしら」


石燕「いやその。
今だから言えるんですが

実はめちゃめちゃ緊張してたんっすよ」

シロ「ん?そうは見えんかったがな」





石燕「いやその。実はあっし
めちゃめちゃ内弁慶なんです」 真顔。

魄哉「目かっ開いて言うレベルなんですか。」





シロ「あまりそういうタイプには見えんがな」ふむ



石燕「基本インドア生活なもんで、やっぱ慣れてないというか」

千様「あー。どうしても内向的になっちゃいそうねえ」


石燕「行き場無かったんで 居ていいと言われて嬉しかったんすがね

これも今だから言える話


ぶっちゃけ挿音さんめちゃ怖いし、蒼月さん常に皮肉言ってるから嫌われてんじゃないかとかハラハラだし、家康さんフランク過ぎて気を使われてんじゃとか心配になるし彬羽さんデカイし

シロ「Σどんっだけビビってたんだお前!!」



千様「最後の彬羽君は むしろ目つきの方が気にならないの?」


石燕「そこは若干近眼なの聞いてたんで。

こういうのって気になり出すと止まらないんすよっ 」


魄哉「思ったより気を使ってたんですねえ」ふむふむ



石燕「まあそこは 白さん粋さんのおかげで馴染めたというか

そこは御礼言っても言い切れないっすねえ」

シロ「ん?あの二人が何かしたのか?」



石燕「んー まあ結果としてなんすが

粋さん細かいこと考えて無いんで めちゃ接しやすいと言うか。」

魄哉「子供かと思うくらい解りやすいですからね」うんうん



シロ「成る程。裏表が無さすぎて勘ぐる必要が無いと。」

石燕「おかげで何の心配もなく話せたんすよ」


千様「はー。 さすがねえ」お茶ずずー。




シロ「で、白の奴は何をしたのだ?
あれほど何考えとるか解らん奴もおらんが」


石燕「珍しいもの見たさなのかめっちゃ気にかけてくれたんすよ」

千様「何その人見知り転校生と お節介なクラスメイトみたいなの」



魄哉「あー。確かに
あの子珍しいのや新しい物に凄く興味持ちますからねえ」

石燕「無表情っすけど言いたい事はスパーンと言うタイプなんで 粋さんとは違う意味で話しやすいっすしね」


シロ「あれがか?

話しやすいか?」困惑。

石燕「あの、小難しい言葉使わなけりゃ普通に話せるんすっよ?」




千様「つまりは性質的に合ったのね
良かったじゃない」

石燕「そうっすね
いやー。人は見かけによらないっすよ」へらへら

シロ「お前が言うか。」




魄哉「意外と我が家も適材適所になってるんですね
考えても見ませんでした」ふむ。

千様「お仕事スイッチ入れちゃダメよー」



魄哉「入れてません。

成る程。 確かにあの二人を介して馴染んだ子も多いですからねえ
お祖父さんからしてフランクですし そういう血筋なんですかね」にこにこ

石燕「と、言うと?」



魄哉「蒼月君は白君にビビらされて敵に回したくないが為に舎弟って感じになり、シロ君は負けた上に捕獲されて強制連行されて来まして、彬羽君はなんやかんやで我が家に来てから毎日ケンカ売られ続けてどつき合いの中で馴染んで来

千様「フランク感が全く無いわよ」




石燕「強制連行されて来たんすか?」

シロ「いやその、俺も負けた上に行く宛がなかったので渡りに船と言うか・・

間違っておらん」ふっ


千様(やたら元気のいい犬拾った発言は黙っておきましょ)




魄哉「なお、今馴染ませ要員の粋君ですが
少し前まで尖ってましたので 結果的に白君が引き込んだ感じですかねえ」


石燕「ひょっとしてあの人 人たらしなんすか?」


千様「Σその発想は無かったわ」

シロ「無表情の人たらしってなんだ。」








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[芝居小屋 控え室]







白「はっくしゅ!!」


つつじ「なんや噂されとんのかいな?
人気もんやなあ」


粋君「今日涼しいからじゃね?
兄貴いっつもその辺で寝てるから 風邪ひいたんじゃねえの」

白「風邪ひいた事がないから解らない」ずびっ



つつじ「ほんま顔に出えへんから 調子ええのか悪いんかも解らんわ

ほんま その鉄画面でようトップはれるなあ」


白「俺は感情は豊かだと思ってるぞ?」きょとん。



粋・つつじ「Σうっそお!!」



白「飛天が言うには 野良長過ぎて誰かと話すってのが無かったから ひょうじょうきん?が全く発達してないらしい」


粋「あー。確かに 言われてみたらそんな気も」



つつじ「あんさんひょっとして 表情あったらめちゃ感情豊かで人懐っこかったりすんのかいな。」引。









白「やだな。それ。」

粋「うん。そんな兄貴は嫌だ。」

つつじ「言うてるわても嫌やわ。」








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