小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月23日

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千様「あら金魚。」

家康「おや。可愛いねー
どうしたのこれ?」



魄哉「それが、昨日隣町でお祭りあったんですがね」

千様「誰か隣町まで一人でお祭り行ったの?」

魄哉「いえいえ、その 祭りの後のなんとやらで」




一二三「売れ残ってた金魚さんら 粋さんが引き取って来てくれただ」

家康「引き取る・・ ねえ」


千様「えーっと。多分金魚すくいの子達よね?

売残りとかあるのねえ」

魄哉「思ったよりお客が入らなかったんでしょうかね
そうそう無いとは思うんですが あまり金魚の状態も良くありませんでしたし」

家康「あー。お客も引く感じだったんだね 成る程。」




白「で、テキ屋泣かして貰って来たって話だ
餌これでいいか?」

家康「やっぱテキ屋泣かされてたんだね」うんうん。

白「昔の血が騒いだらしい」

家康「Σどんな元ヤン!?」





魄哉「まあまあ、一二三ちゃんも喜んでますし
金魚も元気になりましたし いいじゃないですか」



一二三「小太郎さん 食べちゃダメだぞ」

小太郎「食べない食べない」わんっ


家康「お前の猫も気をつけなよー」

白「大丈夫だ。生きてる物狩れないから。」

魄哉「Σ猫可愛がりし過ぎですそれ!」




玄関がらっ

シロ「あー。暑い!
玄関先掃除終わったぞ」

魄哉「あ。お疲れ様です
麦茶淹れてきますねー」とたとた



シロ「ん?金魚元気になっとるな

あれだけ弱っておったのに強い物だな」汗ふきふき

家康「そんなヤバかったの?」

小太郎「家康なんだかんだでこういうの知らないよな

金魚ってすごく弱いんだぞ
生かしたいなら絶対金魚すくいとかしちゃダメなんだ」

家康「Σげ。知らなかった」


白「昨日は浮かびかけててかなりヤバかったな」うんうん

千様「それで良くこんなに元気になったわねえ」






飛天「おかげで魚類可の滋養強壮剤が開発出来た。」ふっ

家康「Σまさかの呼び出し!!」

シロ「おい、目の下隈凄いぞ」


飛天「丑三つ時に九尾が突っ込んできて
らちられたらそりゃ作らないわけには」ため息。

千様「白君 深夜に乱入したわね」



白「関わったからには 途中で投げ出すなって教えてるから」

シロ「成る程。
言ってる兄貴が適当な真似させられんと言うわけか。」ふむ

小太郎「納得しちゃうんだな」
家康「人騒がせな兄弟だよねえ」




魄哉「いやー。お疲れ様です。
飛天君も麦茶どうぞ」

飛天「麦茶より、少し昼寝を」よろっ


千様「ほんとお疲れ様。」



小太郎「で、その粋は?」

白「昨日金魚で稽古サボったから つつじに補習受けてる。」

家康「ほんっと報われない子だねえ」




がららっ

彬羽「暑い。」よろろっ

一二三「あ!お帰りなさいだ!
ほらほら金魚さん元気になっただよー!」



一同(親子だ。)ほっこり




彬羽「そうかそりゃ良かっ


・・ん?これ金魚じゃないな」



一二三「Σえ。」


小太郎「え?え?ちゃんと紅いし どう見ても金魚だぞっ」

彬羽「いや、このヒゲ 金魚にしては着きかたが」ふむ


魄哉「Σはっ!そう言えばっ」

千様「へ?何?」




魄哉「金魚すくいの金魚にはフナの子供が混ざっているという話が」

彬羽「確かにフナだなこれは。」

家康「すみません。違いが解りません」



魄哉「金魚は鯉の一種を品種改良したものです
金魚すくいの場合安くまとめて手に入れる為 どんぶり勘定でまとめ買いして色々な種類が混ざっちゃうんですよねえ」


千様「もはや金魚すくいやる気が綺麗に無くなったわ」

魄哉「そもそも生き物で遊ぶんじゃありませんっての」



一二三「えーと。じゃあこれは金魚さんじゃねえんだか?」

白「一二三が金魚だと思うなら金魚でいいんじゃないか

アレが実はカラスじゃなく スズメだったみたいな
物だろ」

彬羽「Σ人を指差すな! 寄りによってなんでスズメだ!!」



一二三「・・・・・・大した問題じゃねえだな。うん!」にこっ


家康・千様(Σちょっと悩んだ!!)

魄哉「気遣いの幼児ですねえ」







飛天「なんでもいいだろ。生きてれば
あー。肩こった」ぐったり


小太郎「なあ。お前自分用に栄養剤作ったら?」

飛天「Σその手があった!!」おおっ








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