小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月11日

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小太郎「たっだいまー。 暑い暑い」はふはふっ


千様「昼間に散歩してたら肉球焼けるわよ?」

小太郎「ちゃんと石の上とか避けてるから大丈夫だ。」わおんっ





彬羽「朝だけにしとけ。 自覚は無いだろうが火傷初期だ」前足つかみっ

小太郎「Σマジで!?」ぎゃいんっ


千様「パッと見て解るからありがたいわ」


小太郎「ひ、昼がダメなら夕方はっ!?」

彬羽「丸一日焼けた地面が簡単に冷えると思うか?

後、地面から上る熱気で腹からじわじわと焼かれ「Σごめんなさい!早朝だけにしますっ!!」ぎゃいいいんっ





つつじ「なんやどしたん小太郎はん、トイレでも失敗したん?」

小太郎「Σそんな犬みたいな真似しないよ!」がうっ


皐月「じゃ、隠してたドッグフード摘まみ食いとか?」

小太郎「彬羽えええ! つつじと皐月が虐めるっ」ぎゃいんぎゃいんっ


皐月「あっきー 暑いのに毛が張り付いてつらそ

皐月「手前らは少し気を使う事を覚えろ」



つつじ(皐月はんはともかく、わては普段結構気ぃとつけんのやけどなあ)

皐月「なんや?」

つつじ「いや。なんも」目そらしっ



小太郎「で、珍しいな
二人揃って遊びに来るなんて」ちょっと警戒


皐月「虐めんからこっち来い。 ほら、お手お手」


つつじ「実はなあ。 夏やろ?夏と言えばや」

小太郎「夏と言えば?」






皐月「お盆や!実家や!里帰りやっ!!」びしっ


つつじ「けど、わてら実家無いからなあ
実家気分味わおう思て、お邪魔したんどす。」

彬羽「早く帰れ。」きっぱり


千様「まあまあ、いいじゃないの。
話聞いたら追い返せなくなるわよ?」


小太郎「話?」



皐月「私はダブル孤児やからなあ。
里がえりどころか実家は無いわ、親の顔は知らんわ
帰る里も無いんよな 」

つつじ「おまけに育て親の御寺は焼かれてもて最早何もないんどす。」


小太郎「何ならずっと居て良いぞ。」即答。

彬羽「せめて家主の許可を取れ。」

皐月「いやー。ずっとはええわ

里がえりなんて たまにやからええんちゃう?

はっちゃん口煩いし」

千様「皐月ちゃん。後半が本音よね?」


つつじ「という事で お盆の間こちらからお仕事通わせて頂きますどすー。」ふかぶか


彬羽「芝居小屋は盆休み無いのか?」

つつじ「そりゃ かきいれ時やからなあ」

彬羽「成る程。どこも一緒か」※割烹バイト





千様「あら?芝居小屋と言ったら」













粋「嫌だあああ!! つつじの奴がしばらく居るとかっ
家でまで気が抜けねえっ 俺は長屋に帰る!!」

白「お前の長屋 壊して放ったらかしで住めないだろ」



家康「あれ?親友なんじゃないの?」

粋「ダチと同時に職場の先輩だぞ!大先輩だぞ鬼先輩だぞ!!

絶対 寛いでても背中が丸いとか 足音がとか小姑並にうるさ




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