小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月25日

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家康「たっだいまー」へべれけっ

千様「Σげ!夕方からべろんべろんじゃないのっ」



家康「まあまあ気にしない。あ、入って入って」

千様「? どちら様?」




粋「姉ちゃんどしたよ 大声出し

Σあああああ!!」

白「お前も声大きい うるさ・・」硬直。








家康「じゃじゃーん。 絵師の鳥山石燕先生でーす。」ひっく

石燕「ど。どうもー」



粋「あ、あいつ兄貴が昨日言ってた!」

白「胡散臭いやつだな。」きっぱり

千様「思っても本人の前で言うのどうかと思うわよ?」


石燕「あー。よく言われるんすよねえ」頭かきかき


粋「Σよく言われちゃうのかよ」







魄哉「で、どういう事ですか?」

家康「うーん。登場と同時にいい蹴り」ぐったり



魄哉(一般人をうちに連れてくるなんて何考えてるんですか!
だいたい 鳥山石燕とかっ昨日話題になってたと言うのにっ)ひそひそっ

家康「え。何? それ運命?」べろんべろん







魄哉「えーと。すみませんねえ うちの居候が引きずって来ちゃったみたいで
酒グセ悪くて大変だったでしょう?」にっこり


石燕「あの。それより家康公大丈夫なんですか
思いっきりグーで殴ったような」


魄哉「・・・・何と?」

石燕「へ?どれ」





挿音「手前 何処の草だ?」ジャキン
石燕「Σ草って忍者!? ちがっちょっとこの人怖いんですがあああっ!!」ひいいっ




家康「あいたたた。その人どこぞの忍びでも刺客でもなさそうだよ

酒飲みながら探りまくったけど ごく普通に私の顔知ってるだけみたいだし 」

魄哉「Σごく普通に知られてる事が困るんでしょうが!!」



千様「ちなみに何処で知ったのかしら?」

石燕「絵師仲間がむかーし家康公に会ったことあるらしくて 似顔絵を

ってこの人 なんでまだ刃物向けてるんでしょか」両手上げっ



シロ「ふむ。 似顔絵が上手い奴に顔知られとるとは厄介だな」むう。




魄哉「ちなみにその人の現住所解ります?」

石燕「あの、暗殺とかはやめてあげて欲しいんですけど、あの人家庭持ちだし」
魄哉「いえ、お金で手を打とうかと。」


千様「少しオブラートに包みなさいそれ」

魄哉「菓子折には包みますがね」

シロ(山吹色の菓子と言うやつか。)



石燕「しかし、家康公から聞いていたとおり・・」じーっ



魄哉「はい?」




石燕「ちょっとモフっていいですか?」

魄哉「Σ暑さで頭やられてませんか!?」



彬羽「何だこの糞暑いのに五月蠅い

ん?誰だ」




石燕「あちらにもモフり甲斐のありそうなのが」

彬羽「Σ!?」びっくううううっ



蒼月「さっきから聞いてたら!

アンタ見えてるだろ!!」

千様「へ? あっ!!」


家康「ぴんぽーん。
石燕ちゃんは いわゆる『見える人』だよ」

石燕「あっし29なんですけどね。ちゃん付けって」


家康「私から見たらちゃん付けレベルですー」

魄哉「殿 オッサンですからね。

と、いう事は 僕は鳥に見えてるって事ですかね?」

石燕「そりゃもう巨大なのに

あちらは 大きなカラスで。」指差しっ

彬羽「カラスモフろうとする人間は始めて見たな。」引。






白「えーと。つまり ここ数日俺らを見張ってたのは」

石燕「ああ、なんか禍禍しいレアな妖怪がいるなーって
バレバレでした?」

粋「Σえ。数日居たのか」

白「気付け。」




家康「んで、この石燕ちゃん
一緒に飲んでて色々聞いたらね
長屋追い出されて行き場が無いそうなんだよねー」ちらっ

魄哉「へ?」





家康「図書室の隣の部屋 確か空いてたよね?」にやあ。

魄哉「Σポンポン勝手に決めないでください!!」




蒼月「ズバリ聞くけど アンタ腕っぷしに自信は?
この家じゃ見えるだけなら即座にくたばるよ」

石燕「えーと。見たとおりヒョロモヤシの絵描きなんでそっちはからっきし

あ、白蛇君 餌じゃないのでその目はちょっと」

蒼月「いや食わないから
何この人
変に慣れてて怖いんだけど。」




粋「すげ、蒼月がびびってる」うわあ

シロ「ある意味猛者のようだな」ふむ


石燕「あとは。そっうすねー


普通にしてても見えるんですが

こんな感じで目おっ広げると更によく見えると言うか」ギョロッ

粋「Σ人間だよな!?人間なんだよな!」



石燕「あ。こちらも妖怪だったんすか
何だろうコレは 見たことないタイプっすねえ」

粋「Σうお!バレたっ」



挿音「粋って普段は人間と変わらねえんじゃ無かったっけか?」

白「うん。
そこらの妖怪じゃ見抜けないぞ」





家康「その糸目開けたんだねー。」ほう

石燕「不気味だって言われるからあんま開かないんスよ
元々細くて良かったっす」





魄哉「・・石燕さん」

石燕「はい?
あ、やっぱ ご迷惑ですよね

珍しい妖怪の人達見たんではしゃいじゃってすみませんで
魄哉「妖怪意外も描けるんですよね?」



石燕「へ? そりゃまあ」

魄哉「良かったらですが

うちの芝居小屋で役者の皆さん中心に描いて貰えませんかね?


基本 住は保証してますので、我が家の図書室の隣 使って頂いて結構ですよ」にっこり


石燕「・・へ?」






魄哉「さっきから 二人ほど遊びたそうにそちら見てるんですよねえ」




一二三「どきどき」毬用意。

小太郎「わくわく」 ボール用意。


石燕「へ?へ? いいんですか?」きょとん

魄哉「こういうのはノリと勢いでしょう?

ここなら妖怪わさわさ来ますよ。
よろしくお願いしますね」あっさり

石燕「Σおおっ
よろしくお願い致しますっ」ぺこりっ







千様「そんな理由でいいの?」

魄哉「子供と動物は見る目確かですからね

既に僕ら人外の影響受けるような一般人では無さそうですし」


家康「よっしゃ!やりいっ」

挿音「さては 一緒に飲んでて気に入っただけだろ」




粋「なんかこの家 人がポンポン増えてくよなー」

彬羽「お前が言うか」

白「お前もな。」






蒼月「・・俺 やだな。」ボソッ

千様「へ?蒼月君どうしたの?」




蒼月「だって!!目とか 俺とキャラかぶりじゃん!!
専売特許とられたみたいで何か嫌だ!」

魄哉「安心して下さい
君のは惑わす目。 石燕さんのは見抜く目
真逆です。」



白「そんな言ったら 俺も似たようなの居るぞ?」

蒼月「お宅は兄弟でしょ」



家康「まあ。何はともあれ 良かっ







ゴキャッ

石燕「ぐはあっ」




一二三「Σぎゃああ!軽く毬投げただけなのにっ!!」

小太郎「鼻血鼻血!! うわああ!のびてるっ」ぎゃいんぎゃいんっ




挿音「生存出来んのか。あれ」

彬羽「確かにヤワなモヤシだな」

千様「き、気を付けてあげましょー」冷や汗ダラダラ







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