小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月29日

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白「なあなあ、鏡子。」

鏡子「はいはい お呼びですか?」どろんっ


白「前々から思ってたんだけどな

お前仮にも女だよな?」

鏡子「男に見えますか?」

白「いや見えない。
だから思うんだけど」


白「年寄りとはいえ 男の部屋に鏡置かれて嫌じゃないのか?」

鏡子「めちゃめちゃ今更なお話ですね」




白「夕方 ひなにデリカシーについて小一時間説教された」むすっ

鏡子「今度は何したんですか」
白「特になにも」




鏡子「えー。では質問にお答えしましょう

私が生れたのは、と言うか人間としての私が生まれたのは所謂平安時代です。

すみません。オーバーヒート早いです。
とにかくめっちゃ昔って事です」


白「なるほど。」よろっ

鏡子「可能な限り簡単な言葉でいきますね

つまり、その時代に人間として生まれ ポックリ逝って鏡にとりつきました

それから今まで 何百年ですかね

そりゃもう色んな所をたらいまわしだったわけです
この鏡大きいもので」

白「ふむふむ。」


鏡子「どっかの倉に押し込まれて何十年、100年とかもあったかもしれません。
とっくに脳ミソ無いので常に正気ですし 地獄ですよー?」

白「もの凄い暇そうだな」

鏡子「そりゃもう

ですからね。
お外ってだけで嬉しいんです
ここは賑やかですし」にこにこ

白「賑やかと言うか五月蝿いけどな」

鏡子「良い事ですよ


魄哉さんなんて、一人でも立ち上がる時よっこらせ。とか 書類見ながら一人で会話し出したりですし見てて飽きなくて楽しいですよ?」

白「うん。今さらっとヤバめな事言ったな」




鏡子「本気で煮詰まると仕事しながら延々家康さんの悪口言い出しますし
始めびびりましたけど、今じゃ あーまた始まったか。ですね」


白「鏡子じゃなきゃ頭おかしくなるな。それ」

鏡子「おかしくなれませんねー 脳ミソありませんしあはは




粋「Σ頼むから突っこみいれてくれよ!!」


白「盗み聞きか 蒼月みたいな真似するな」むう。


蒼月「Σちょっと!そのいい方酷くない!?」

鏡子「あ。ほんとに居ましたね。」

蒼月「Σはっ!」



粋「つーかさ、鏡子。 お前も苦労してたんだなあ」しみじみ

鏡子(いつから聞いてたんでしょう?)


粋「んでさ、思ったんだけど」

鏡子「?」



粋「んな昔から適当に扱われてたのに 割れなくて良かったよな」真顔っ

鏡子「それほんとに思います」うんうん。



白「もし鏡が割れたらどうなるんだ?」

鏡子「さあ?試した事無いので
普通に私も砕け散って2度目の昇天ですかね?」


粋「Σ試すな試すな!絶対試すな!!」



白「さて、五月蝿いの来たし煎餅でも食べてこよ。」鏡にカバーかけっ

粋( Σちょっと気を使ってる!!)

鏡子「そう簡単に割れませんからね?」




白「ん?蒼月 何してるんだ?」


蒼月「ちょっとね。


カラスの大将にジジイのメンタル診断してもらおうかと」

白「今から手紙はダメだ。暗いから伝書鳩迷子になるぞ。」




鏡子「大丈夫です。
重度のワーカーホリックですが、ギリ平常だと思いますよ」

蒼月「Σワーカーホリックの時点でヤバいの!!」



粋「うわ。蒼月がまともだ。」
白「親ばなれできてないからな」うんうん。






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家康「白と鏡子ちゃんって仲良いよねー

ひょっとしてそういう感じ?とか邪推しちゃうね」


魄哉「頭年中春ですか
ある意味一番遠い二人ですよ。

鏡子さんはほら あんな感じなので色々話しやすいんですよね

白君も色々と弱音吐けない子ですから 息抜きにゆるーい駄弁りもしたいんでしょうね」お茶ずずー。



家康「あー。確かに話しやすいね
さすが平安女子 落ち着いてるよね」うんうん


魄哉「おかげで僕も助かってますよ。
ストレスの多い仕事なのでねえ」









鏡子(これは しばらく割れるわけにはいきませんねえ)苦笑。






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