小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月4日

 

 

 

千様「Σやだ また虫っ」ひいっ

与一「ムカデか。
山の中だしな 仕方無かろ」しっしっ

 

テオドール「ゲジゲジは苦手に御座います」灰ざらっ。

粋「Σ居なくなったのに灰!?」

千様「足の上を通過されてたものねー」あーあ。

与一「Σうおお浮いておって良かった!!」ひいっ ※霊体。

 

 

石燕「しっかし ホント虫が多いすねー
最近朝夕寒いんすけどねえ」壁の蛾じーっ

粋「いや さすがに寒くはねーよ?」えー。

テオドール「石燕さんは少しお肉つけられた方がよろしいかと」ざらざら復活っ

石燕「Σあ。ガリなせいっすか!?」はっ

与一「この前診療所で血圧も低いと言われておったな」


千様「行灯の油飲む?」油ずいっ

石燕「Σせめて飲める物を!!」ひいっ

 

 

晴明「またアホな話で盛り上がっておるのう」ひょこっ

白「あれ?晴明 蕎麦ならやらないぞ」蕎麦ずずーっ

晴明「取らんわ安心せい

てか 私なら行灯の油くらい飲めるぞ」しれっ

石燕「え。気持ち悪っ」真顔。

晴明「Σ喧しわ!
この手の油は魚や鯨から搾られておるのだ
狐の私なら別段抵抗が無くて当たり前であろうっ」むかっ


粋「へー。そうなんだ」

白「だからたまにお前もぴちゃぴちゃやってるのか」へー。

ねこ「にゃん。」

テオドール「ほぼ化け猫ではございませんか」苦笑。


石燕(なーんで自分の飼い猫がガチ化け猫なのは気付かないんすか この魔王。)うーん

 

彬羽「なんだ晴明 来てやがったのか?」

晴明「うむ。ちとヤボ用でな」

粋「ん?飯たかりにじゃねえの?」

晴明「・・私はそれしかないのか?」

一同「うん。」きっぱり

 


晴明「もうええわい!
とっとと片付けて帰るわ 鎮め改めよ急急如律令っ」印びびっ!!

畳ぼすんっ!

一同「Σえ」

 


晴明「ほれ、この家の地下にはあれやこれやそれやが封印されておるだろ?

季節の変わり目にはな なんかこう結界も緩んでその手のが漏れ出しやすいのだ」はーやれやれっ

与一「Σ一歩間違ったら大事では無いのか!?」えええっ

晴明「だから封じに来たのだよ
あー面倒臭い」肩とんとんっ

彬羽「わざわざすまんな
ほれ食ってけ。」蕎麦っ

晴明「お。気が利くのう
どうよ。お前のを取らずとも報酬ゲットじゃ」ずぞぞっ

白「ちゃんと働いて報酬貰うって常識があって良かった良かった」

晴明「Σぐほっ」むせっ

彬羽「お前が常識を語るな」

 


石燕「成る程 床からなんか出て来かけてたんすか。
道理で底冷えして寒いと」あーはいはい

粋「Σそっちの寒気!?」えええっ

千様「妖怪まみれだから 何かあってもどれが原因かもういちいち解んないのよねー」

 

 

晴明「さて。馳走になったの
また何ぞ有ったら片付けてやるで安心するがよい 」すたすたっ

千様「はいはーい お疲れ様」手ふりふりっ

 

 

テオドール「?

何故に結界内にお住みなのに ここの封印が破られかけてるのに気付かれたので御座いましょうか?」あれっ

粋「ん?凄腕陰陽師だからじゃね?」

テオドール「そう言う物に御座いますか?」えー。

 

蒼月「あー 確かに今のは偉くタイミング良かったよね

結界ってのは 外からのあれやこれやも遮断するけど 自分も外から遮断される物なのにさー」コタツからもぞっ。

千様「あら?そうなの?」

蒼月「俺もどっちかと言えば術師系だもん。それくらい解るよ

ま、監視でも置いてるなら別だけど」

 


白「ひょっとして コレか?」

箸で蛾ぱしっ!

 

石燕「それっすね」うん。

粋「Σえ。これ 式神!?」えええっ

 

 

彬羽「なんだ箸の使い方上手くなったじゃねえか
ちゃんと持てば使い易いだろ」

白「持ち方すぐ忘れるけどな」きっぱり。

 


千様「あらー? 魄哉の蜘蛛みたいな感じかしら?」あらあらっ

蒼月「だね。
分身みたいな物だね
つか 見張られてんのかよ俺等」なんとなく不快っ

 

テオドール「ひょっとして この前私が晴明さんの結界の入り口破壊したせいに御座いましょうか?」冷や汗っ

粋「あー・・ 生き埋めになってたしな」ああうん。

 


蒼月「つか早く離した方が良いよ
分身だからダメージ本体に行くしさ
うっかり足とかもげたら痛いと思うよー?」


与一「俺と石燕みたいな物か」ふむ。

石燕「あっし等は片方絶命したら道連れなだけっしょ?」

粋「それも大概だっての」引。

 

 

白「そっかそっか
また怒られそうだし ほら早く飛べ」ほいっ

彬羽「今度来た時文句は言うだろうがな」

 

 


蒼月「ん? あれっ」ふと。

千様「ん、なあにー?」


蒼月「いやさ。ジジイの蜘蛛と同じなら いつものパターンならと思ってさ」

 

 

 

ねこ「にゃんっ!」

蛾ずびしっ!!


一同「Σ晴明えええっー!!!」ひいいっ

 


彬羽「Σおい!もげてないか!?」あたふたっ

白「なんかめちゃ粉散ってるけど」えーと。

テオドール「りりり鱗粉に御座いますよっ
セーフ!きっとセーフに御座いますっ!!」冷や汗どばあっ

 

 

 

 

 

 

 

座敷わらし「お前 いきなりどうした?」引。

晴明「ペットの躾はきっちりしとかんか あのガキ共がっ」がはっ!

 

 

 

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10月2日

 

 

 

 

【山奥 某村】

 

村長「立ち退かねえぞ。」きっぱり

家康「いやー。だから地上げじゃなくて」苦笑

 


白「地上げじゃないのか?」

魄哉「君、変な言葉は知ってますねえ

ぶっちゃけ此処危ないんですよ
ほら、あちらをご覧下さい」見上げっ

粋「Σげ! 何あの今にも転がり落ちて来そうな岩っ!」ひいっ

魄哉「この村は山と山の合間に位置するんですがね

あの出っ張った絶壁から 落ちそうで落ちない岩、 まあ雨風が長い時間をかけて削り出した物なんですが
アレが不思議と落ちてこないので 守り神だと信仰してまして」うーん。

 

彬羽「見てきたが やはり限界だな
今年の異常気象で劣化が酷い
数日中には村が潰れるだろ」

粋「Σえええ!」

家康「だから避難してって 新しい村も用意してんだけどねえ
代々住んだ村を捨てられるか。毎年供物供えてるのに御岩様が自分達に危害を加えるものかって聞いてくれやしない」とほほっ


白「お前が 自分は将軍だぞ。さあ引っ越せって言えば良いんじゃないのか?」

家康「・・偽物呼ばわりされて石投げられそう」ふっ

彬羽「こんな田舎で印籠出しても なんだそりゃで終わる可能性も有るな」成る程。

 


魄哉「正攻法じゃ退いてくれそうにも無いですし、無理矢理退去させようとすれば何するか解らない人達ですし
君達 何か良い案有りませんかね?」困惑っ


粋「幕府困らせるってどんだけだよ。
つか何で今まであの岩落ちて来なかったんだよ」見上げっ

彬羽「岩に見える部分が固い土、もしくは石の塊だったんだな
で、周りは普通の土 それで雨が流れる事で長い時間をかけて削り出されたって奴だ」

粋「Σ自然って凄え!」おおっ

白「だから岩の下の土が削られたら落ちるのか」へー。

 

家康「そうなんだよねえ
その辺説明しようとしてるのに ほらタンコブ」オデコ出しっ

魄哉「やっぱ僕がお話しましょうか」うわ。

家康「お前結構沸点低いから 村の人達可哀想でしょ

昔からの神様信じてるだけなのにさ」

 

テオドール「信仰が絡むとそうもなってしまうので御座いましょうねえ」うんうんっ


粋「何か言われてんぞ 兄貴」

テオドール「一生お仕え致します」真顔っ

白(なんでこんな懐かれてるんだろう) うーん。

 


テオドール「という事で 信仰心を傷つけない方向で

彬羽さん
落ちる前に岩もぎ取って持ち上げられませんか?」

彬羽「言ってて無理が有ると思わねえのか」

テオドール「彬羽さんの筋肉なら行けるかと!」拳ぐぐっ

彬羽「Σアホか! 足場も無いのにもいで持ち上げるとかどうやれってんだ!!」

 


白「足場が有れば出来るのか?」

彬羽「・・気張れば行けるかもしれん?」うーん。

粋「充分怖えよ」ドン引きっ

 

魄哉「場所が場所ですしねえ」岩見上げ

家康「縛りまくって馬や牛に引かせながら繋ぎ目爆破とかってのも考えたけど
1歩間違うと 村にドーンだし」

魄哉「そもそも黙ってやらせてくれそうに無いんで やっぱ一時的にでもお引っ越し願いたいんですよね」ため息

 

白「ちょこっと百鬼夜行するか?
呼び出しかけたら暇な奴等わんさか来ると思うけどな」

彬羽「それはそれで問題起きねえか?」

粋「また人間相手にギスんじゃね?」えー。


白「よし。俺に頭使うの無理だ
お前等後頼んだ」すたこらっ

粋「Σあ。ちょっと兄貴っ」

テオドール「逃げられましたねえ」おやまあ。

彬羽「変な事されて岩落下するより良いだろ
あいつは何やらかすか解らん」ため息っ

 

家康「あ、この先の川が決壊したとデマ情報流すとか?」

魄哉「避難してくれってこれだけ言った直後にそれは 疑われて今後実際に川が氾濫した時信じて貰えなくなるリスクが。」

家康「Σうう!難しいっ」

 

 


テオドール「で、我が主は何処に遊びに行かれたので御座いましょう?
また迷子になられるのでは」きょろっ

彬羽「いや今回は大丈夫だろ
そこで謎菓子振る舞われてるしな。」ほれ

 

 


村のおばちゃん「お兄さんこの辺人じゃないねえ
都会から来なさったんかい?」

村の奥様「あらー。良い食べっぷり
どんどんお食べ」にこにこっ

白「貰ってばっかじゃ悪いし」扇子から水芸ちょろろろっ

おばちゃん・奥様「Σおおおおお!!」拍手ぱちぱちぱちっ!

 

 

家康「あ、凄い
さすがのタラシっぷり」わお。

魄哉「こういう所の人は娯楽に飢えてますからねえ」おやまあ。


彬羽「・・お前等 普段芝居小屋勤務だよな?」ちらっ

粋「Σえ。 ま、万年見習いだけどっ」ぎくっ

テオドール「私は雑用に御座いますよ?」


魄哉「お。何か思いつきました?」おおっ

彬羽「かなりアホな手だが
押して駄目なら引いてみろだ

物は試し やってみろ」

粋「Σやっぱ俺等が何かやんの!?」ひいっ

 

 

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テオドール「おおおお!出ました大当たり
おめでとう御座いまーす!!」 銅鑼じゃーんっ!

粋「うわー! 参った
宣伝のつもりが大赤字だーっ」棒読みっ


白「一等。温泉旅行 村ごとご招待なのか」へー。

 

村の奥様「Σえええええ!!」大当たりのクジッ

おばちゃん「Σちょ アンタ凄っ!!」


粋「あー参った参った
薬の行商に来ただけなのになーー!」棒読みっ

テオドール「ですのでセコく 1等は抜いておくべきだとっ」チラ見っ


村の奥様「え?え?でも
皆でって みんなの都合も有るし
時期が時期だし  ねえ?」おろおろっ

村長「温泉は 腰に効くと言うな」きらーん。


おばちゃん「せっかくだし皆で行こうよー
こんな機会めったに無いよー」にこにこっ

 

 

 

 

テオドール(で、どんなからくりに御座いますか?
まさか全部当たりクジで?)ひそっ

白(全部細工してて 適当な所で炙り出しだ。) 炎ぼっ

粋(確かに俺等にしか出来ねーわ) うん。

 


村人「よーし。じゃあ皆で羽伸ばしに行こうー!!」ひゃほーっ

 

 


家康「人数の少ない村で良かったね
事故らないの願って留守中に工事しちゃお」物陰でホッ

魄哉「・・ですねえ」

家康「ん?上手く行ったのにどしたの」

魄哉「いえその

咄嗟に手配出来る温泉宿が僕の持ってるアレしかなく」冷や汗っ

 

家康「Σ妖怪温泉に人間の団体客!?」ひええっ

魄哉「どうやったらお客さん方分けられるか思案中です。」うーん。

 


彬羽「その辺は幕府の権力でどうにかなるかと思ったんだが」誤算っ

魄哉「行楽のシーズンですからねえ
あ、言い出しっぺですし 警備お願いします」にこっ

彬羽「Σえ」

 

 

白「なんか 赤字にさせてごめんねとかって柿めちゃめちゃ貰ったぞ」山盛りっ

テオドール「大成功に御座いました!」わーい。


彬羽「手前等も手伝えよ」ちっ

粋「Σえ。何を!?」

 

 

 

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