小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月18日

 

 

 

粋「えっと あのー」冷や汗ダラダラっ

 


商人「どうした用心棒!!
金払ってんだからキリキリ働け!
ほれ曲者曲者」 ほらほらっ


粋「Σキリキリ働いても無理だと思うすんけどね!」ひええっ

白「お前 まーた変なバイトして」むう。 

 

 

商人「やる前から諦めるな!やれば出来る!
死ぬ気でワシを護れええ!!」うおおっ

 


テオドール「で?」ジト目っ

 

粋「割りの良いバイトが有ってその
来たれ!体力自慢!って事で
応募者全員でバトルロイヤルさせられて 
勝ち抜いた結果がこれで」えーと。


白「そうか、またバイト増やしたのか
バイトにかまけて役者業やる気なしと見た ってつつじにチクッといてやる」

粋「Σあああ座長のプッシュがゼロになる!!

今でもほぼゼロだけどっ」
白「安心しろ とっくにマイナスだ」

粋「Σぐはあ!!」

 

テオドール「マイナスなんて言葉を 御存じに御座いましたか

じゃなくて、公私混同兄弟喧嘩はまたの機会にされてはどうかと」苦笑。

 


白「さっさと辞めてこっちに着け

ソイツ 裏で変態共に弱い妖怪売りさばいてる闇商人だぞ」

粋「Σえ」

 

商人「Σな、何を馬鹿な
何を根拠に

 

どおん!!

 


ずずんっ

 

 


商人「・・・」冷や汗ぶわっ

 


白「やっぱ妖怪達地下か。」ふむ。

テオドール「彬羽さんが牢を破壊された様に御座いますね」
白「破壊ってより
地下牢 吹っ飛んでると思う」うん。

 


商人「くっ こうなれば!

おい!そこのお前等!!
お前等もさては妖怪だろう 
何様か知らないが 高値が着きそうだ 我が商品としてくれようっ

行け! 用心棒!!」びしっ


粋「あの 高橋様 
今までの流れ ちゃんと見てた?」あのー

商人「Σうっさい!
赤字出したまんま のこのこ引き下がれるか!!」うがあっ

 

テオドール「大した商売根性に御座いますねえ」ほー。

白「良いんじゃないか
命無くしたら 赤字も関係ないだろ」

商人「Σ!」びくっ


粋「(このおっさんじゃ

ナチュラルに精神的圧でぺしゃんこにして来る兄貴に勝てるワケねえ)


けど、あの ちょっと聞いて欲しいんだけど」

白「ん?」

 

 

粋「そっちに着きたいのは山々なんだけど

俺 既に給料前払いで貰っちゃってんだけど。」困惑っ

白「律儀か。
とっとと返して見捨てろ」


商人「Σえ゛」ぎくっ

 


粋「いやそれが
大金持ち歩くの良くねえなって
家で保管してるし 一旦戻らねえと
商人「Σうおお待って待って!

渡したからには 契約完了だから!
受け取ったからには 誠心誠意お仕事するのが人の道じゃないかなあっ!
ほら契約書もあるしっ」契約書びらんっ

 


テオドール「相変わらず また変に律儀な」あーもう

白「仕方ない 退かないならオッサン諸とも吹っ飛ばすか」髪の毛ざわわっ

 

粋「Σえ。ちょ」

 

 

 

白「そっちを選んだのはお前だ
骨は えーと 

残ってたら拾ってやる!」炎ぼぼんっ!!!

粋・商人「Σぎゃーっ!!」

 

 

粋「ヤバイヤバイヤバイ!
ああなったら本気で加減ねえぞ!」どたばた逃走っ

 

商人「ほ、他の警備の者はっ」

粋「俺以外とっくにそこらで伸びてるよ!

誰からも 助けは期待出来ねええええ!!」どちくしょおおおっ

 

 


白「今のでうっかり オッサンだけ燃やしたら雇い主不在で解雇なのに」むう。

テオドール「あの 契約の無効化を狙ってらしたので御座いますか?

律儀な方相手にそれは 普通に裏切るより無理が有るかと思われますが」えーと。

白「そうなのか?」きょとん。


テオドール(あ、この方 いくら積まれてようとも
雇い主が屑なら 迷惑料とかって0秒で裏切るタイプに御座いますね
さすがに御座います)おおっ

 


白「ま、良いや
逃げるんなら 捕まえて泣かそう」すたすたっ

 

 

 

彬羽「ん?何だ
今どうなってる?」地下室めこっ。

テオドール「お疲れ様に御座います
えーと、運悪く粋さんがバイト中で
前払い故に 向こう側に着かれ逃げ回っておられます」


彬羽「・・・・・察した。」ふむ

白「お前凄いな」

 

 

 

間。

 

 


粋「逃げるだけで 炙られ吹っ飛ばされかけ 命がけっ」ばたりっ

 

商人「Σあああ 情けない!
起きんかこらあっ!」べしっ

粋「Σあだっ!
情けないって無茶言うなよ!

アンタが焦げねえ様に ちゃんと火から護ってやってんだろ!」うがあっ

商人「Σうっさい 火だけではなく他からも護れ!
つか命を護れ! 
てか 妖怪にあんな化け物が居るとか聞いてないぞ!!」


粋「いや 妖怪ってバケモンだし。

結構ヤバイの居るけど?

アンタ勉強不足なんじゃ」えー

商人「Σなっ 失礼な

 

びゅんっ!


ズゴシャッ!!

 


がん がらんがらーん

 

 

商人「・・・ガレキ?
人の頭より一回り大きいくらいかな」顔面蒼白っ

粋「当たってたら 脳ミソどーんだろ

Σいやいやいや コレは無理!護れねえって!!」ひえっ

 

粋・商人「マジで殺られる!

逃げろおおお!!!」うわああっ

 

 

 

 

テオドール「外した様に御座いますね。」ありゃ

彬羽「当たっても困るがな」うむ。

 

白「どうしよっか?

捕まってた妖怪達は逃がしたんだな?」

彬羽「だな。確認した
1匹残らず救助済みだ」

 

白「うん。じゃ やる事はひとつだ」すたすたっ


テオドール「ひとつ、とは?」

 

 

白「放火。」ぼぼっ

彬羽「お前は 公衆道徳辺りを もうちょい身に付けてくれんか」おい

 

 

 


商人「Σうおお屋敷が燃える!
あいつ等やりやがった!!」ひええっ

粋「Σ俺居るのに容赦ねえ!!」

 

商人「おい! お前 あの怖そうなのと知り合いなんだろ
ワシだけでも見逃す様に 話出来んのか!?」あたふたっ

粋「そんなん話して聞いてくれる兄貴が 弟ごと焼き討ちなんかするかよ」けっ

 

商人「Σどんな兄弟だ!!」ドン引きっ

粋「Σほっとけよ!!!」半泣きっ

 

 


白「あ。居た居た」

テオドール「ぎゃあぎゃあと喧しいので
炎の中でも見つけ易う御座いますねえ」コウモリ羽ばささっ。

 

粋「Σぎゃああ 来たああ!!」ひいいっ


彬羽「悪い事は言わん
いや本当の意味で 悪い事は言わん。

早めに捕まっておけ」


商人「Σこっちも!!」

 


粋「えっと。 あれ?

ヤバい。詰んだ?」冷や汗っ

商人「Σおい!若い者が やる前から諦めるとか 「やる前から明白過ぎるんだよ」ふっ

 


商人「え?は?
ここまで店を大きくしたのに?
え?用心棒が不甲斐ないばっかりに ワシ破産待った無し?」イラっ

 


粋(八割くらいは 俺のせいじゃねえよな)えー。

 

 

 

商人「もういい! お前クビ!
役立たず!!」けっ


粋「Σい!?」はいいっ!?

 

 


テオドール「うっわ。大人気のない」

白「あいつが庇わなかったら
とっくに焼豚なのにな」あーあ。

 


粋「・・そっか うん。役立たずかあ
確かになあ」ふーん。


彬羽「青筋凄いぞ」おい

 

 

 

粋「じゃ 契約じゃ夕方5時までなんで
残業代貰って帰りまーす!!」

捻りの効いた右ストレートっ!


商人「Σぐほああっ!!」きりもみどたーん!

 

 

粋「よし。
給料分は働いた

ごめんな兄貴達。
ちなみにコレ 別の場所の妖怪監禁施設じゃね?」書類ごそっ

 

彬羽「Σお前 いつの間に!」はっ

粋「ムカつくから 殴りがてらスッた。

まあ、雇い主の一方的な都合で解雇だし。
迷惑料も貰って良いだろ」けっ


テオドール「こういう所
ご兄弟に御座いますねえ」しみじみっ
白「そうか?」

 

 

彬羽「義理堅いのも良いが
時も場合と相手は選べよ」書類確認っ

粋「おう、今度からな」わははっ


テオドール「あ。フラグ立てまして御座いますね」

 


白「じゃ 帰るか

ん?そういや あの殴り飛ばされた豚饅頭 どうした?」あれっ

 


開放された妖怪達「この恨み 晴らさでおくべきかー」どろどろどろどろっ

商人「ひいいいいいいっ!!」

 

 


白「よし。帰るか」くるり

粋「だなー。
あー腹へった 夕飯何?」すたすたっ

 


彬羽「お前等な」引。

テオドール「やはり こう言う所はそっくり兄弟に御座いますねえ」

 

 

 

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